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ニュース・フラッシュ

2015年3月16日 メキシコ 縄田俊之

グアテマラ:加Tahoe Resources社Escobal多金属、2014年は目標達成するも2015年は外的要因の影響必至

 2015年3月12日付け業界紙等によると、加Tahoe Resources社(本社:バンクーバー)がグアテマラに保有するEscobal多金属鉱山は、国際金属市況の下落、低迷にもかかわらず、本格的な商業生産移行1年目となる2014年の目標を達成した。一方、同国は、鉱業政策や鉱業周辺地域への対応等幾つかの課題が存在する。

 同鉱山の2014年における銀生産量は631.4 tで当初計画を達成するとともに、副産物を含む全操業コストが9.15 US$/ozで同業他社と比べ最安値のレベルを記録した。また、同業他社の多くが国際金属市況の下落、低迷により損失を計上したにもかかわらず、同社は総利益90.8百万US$を計上し、その結果、25百万US$の債務支払い及び配当を行ったほか、同鉱山周辺コミュニティに対する社会投資も実施した。

 2015年の操業計画としては、年間銀生産量を従来の560~653 t/年を引き続き維持するほか、下半期に従来の粗鉱処理量3,474 t/日から4,500 t/日へと拡張するための工事を実施する。

 一方、同国では、鉱業ロイヤルティが、従来の鉱業法で規定されていた売上高に対する1 %にボランタリーなロイヤルティとして貴金属(金、銀及びプラチナ)に関しては売上高に対する4 %を加算した合計5 %としていた税率が、2015年初頭から10 %に引き上げられるため、今後同鉱山の収益に影響が出ると推察されるほか、2013年に導入された新規鉱業コンセッションに対する鉱業モラトリアムにより、同社は同鉱山外における探鉱活動が一時停止措置を科せられている等鉱業政策が今後の鉱業活動に多少なりとも影響を与えることが懸念される。

 また、同国におけるコミュニティ問題については、既に幾つかのコミュニティやNGOによる鉱山へのアクセス道封鎖等鉱山操業の障害となっており、同鉱山も送電線網建設工事の妨害等を受けているものの、自家発電等により影響を少なくしている。

 その他として、現在同社は、2013年に発生した事故の過失責任に対する訴訟案件と、同鉱山の採掘許可に先んじて行うべき公聴会を開催しなかったとする訴訟案件を抱えている。

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