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ニュース・フラッシュ

2015年3月23日 メキシコ 縄田俊之

メキシコ:加Goldcorp社、Peñasquito多金属鉱山の共有地問題に決着

2015年3月13日付け業界紙等によると、加Goldcorp社(本社:バンクーバー)は、Zacatecas州に保有するPeñasquito多金属鉱山に関し長期間に亘り繰り広げられていた共有地問題が漸く解決した旨を明らかにした。
同社によると、同鉱山の共有地600haを所有する地元エヒードと同社との間で、向こう30年に亘り同共有地を操業目的で使用する旨の条件を付した共有地賃貸契約を締結し和解に達した。
この背景として、2013年4月に同州の農地問題担当高等裁判所は、同鉱山の共有地賃貸契約更新に係る裁判において、同契約は合法的な手続きを踏んでいないとし契約更新の破棄を求めていたエヒードの訴えを認め、同社に対し同鉱山へのアクセス用地600 ha(将来の採掘用地が見込まれている)の返却と2.4百万ペソ(186.7千US$)の支払いを命じる裁定を下した。一方、他の2つのエヒード及び地元運輸労働組合は、同裁判所による裁定の無効を求める訴訟を起こし、同裁定が一時停止となる経緯を有する。
同社の見解としては、今回の決着は、メキシコで最大級の金鉱山で発生した法廷論争に一先ず終止符を打つこととなったが、エヒード側に対して、大手鉱業企業相手に法廷論争に持ち込むことに関し自信を深めさせる結果となった。
今回の和解内容については発表されていないが、同社はエヒードに対し相当な金額を支払う可能性が高いと推測される。
なお、同社は、Guerrero州に保有するLos Filos金鉱山の共有地に関し、エヒードとの間における共有地賃貸借契約の更新に関する交渉が不調に終わったため、2014年4月から1か月間同鉱山の操業が停止したこともあった。
また、同社以外にも、Peñoles社の貴金属子会社であるFresnillo社がSonora州に保有するDiplos金鉱山に関し、近隣の住民により共有地賃貸契約に関する訴訟を起こされた結果、農地問題担当高等裁判所が同社に対し共有地の返却を命じるとともに、同社の火薬使用許可(同鉱山のほか、Soledad金鉱山、La Herradura鉱山及びNoche Buena金鉱山を含む。)の一時停止にまで発展したケースがあった。そのほか、加MAG Silver社(本社:バンクーバー)がChihuahua州に保有するCinco de Mayo多金属プロジェクトに関し、2012 年11 月に農地法に基づく総会での地表権売却を不可とする議決が下されたが、当該議決が不正により無効とされたにもかかわらず、エヒードは同議決を支持し、同社とエヒードとの間で共有地賃貸借に関する交渉が継続中となり、本プロジェクトが停止された状態となっている。

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