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ニュース・フラッシュ

2015年3月31日 モスクワ 木原栄治

ロシア:Russian Platinum社、Norilsk Nickel社にNickelプラントの買収を提案

 2015年3月23日付け地元報道等によると、Russian Platinum社は、Norilsk Nickel社に対し、休眠化が予定されているNickelプラントを買収することを提案した。

 Russian Platinum社のアンドレイ・ルミャンツェフ氏は、「Nickelプラント閉鎖によりNorilsk Nickel社及びノリリスク市は多数の社会・技術・インフラ問題に直面する。当社はプラント閉鎖リスクの一部を引き受け、プラント施設を再建し、雇用を再生することができる。」と述べている。買収の提案に対する回答はまだない。プラント買収の代案として、プラント施設と電力インフラの購入もあり得る模様。

 Norilsk Nickel社は、旧式化したNickelプラント(1942年操業)を2016年に休眠させることを予定している。同プラントで行われていたニッケル処理(製錬・精錬)の引き受け先となるNadezhda製錬プラントでは、溶鉱炉の能力を拡大する大規模改修が行われている。Nickelプラント閉鎖計画の投資額は約110億ルーブルで、Norilsk Nickel社はこれをニッケルと銅の輸出関税の廃止前倒しから捻出する予定である。

 Russian Platinum社はNickelプラント閉鎖に伴い施設が不要となるNorilsk選鉱プラントの買収を以前から提案していた。Norilsk Nickel社は、Norilsk 選鉱プラントの不要となる施設を尾鉱や、Zapolyarny鉱山の鉱染鉱の処理に利用する可能性につき、傘下の設計研究所であるGipronickelにFS作成を依頼する予定である。

 Russian Platinum社はMedvezhii Ruchei鉱山(1951年操業)にも関心を示している。Russian Platinum社がNickelプラント買収に関心を寄せる背景には、タイムィル半島における白金族金属の独自生産体制構築という同社プロジェクト実現の遅れがある。遅れの原因は、同社が2年間、ノリリスク市政府とNorilsk Nickel社から自動車道路と採鉱選鉱施設用の土地割当を取得できなかったことである。ドゥディンカ港(Norilsk Nickel社の事業部門)のインフラへのアクセス問題もまだ解決していない。

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