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ニュース・フラッシュ

2015年4月3日 モスクワ 木原栄治

ロシア:Rosgeologia社、地質調査企業統合を経て世界大手と競合可能に

 

 2015年3月26日付け地元報道等によると、ロシアのセルゲイ・ドンスコイ天然資源環境相は、Rosgeologia社の企業統合に関する最終段階の会議を開催した。同社をベースとする地質調査企業の統合が最終段階に入れば、大陸棚プロジェクト等地質調査事業のほぼ全ての分野での活動が可能となる。

 2015年2月にVNIIZARUBEZHGEOLOGIA社を含む25社の地質調査企業と地球物理分野の企業がRosgeologia社へ統合するための関連大統領令が署名された。この25社に、統合済みの38社を併せ、2015年末にはRosgeologia社をベースとする統一された高効率の研究・生産クラスターが形成される。ドンスコイ大臣によると、これにより企業の財務・経済実績が改善され、研究・生産活動の効率が向上し、その成果をRosgeologia社の活動に生かすことができる。

 同大臣は、「Rosgeologia社が目指すべき地質分野の国営企業グループは、地質調査市場で海外大手と互角に競える力を持ち、その発展は、多国籍サービス企業による支配の脅威を緩和し、国内市場における国益を守るものとなる。」と述べている。また、地質調査は西側諸国による制裁対象になっていることを踏まえ、大臣は、「競争力ある国営オペレータを作ることで、団結して外国からの挑発や制裁に適切に対応することができる。」と述べている。

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 これまで独立系の地質調査企業は、国家予算及び地下資源利用者の資金で履行される発注をめぐる熾烈な競争下にあり、採算性の低さから企業は設備の近代化・更新、革新技術の導入に必要な資金投入ができなかった。また、ほぼ全ての国営地球物理探査分野の企業は高度に専門化されているため、その競争優位性はさらに低下している。これらの企業を統合することで地質調査の投資が促進されると期待される。

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