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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2015年4月13日

ペルー:Tia Maria銅プロジェクト、大統領はプロジェクト支持表明するも抗議止まず

 2015年4月8日~13日付け地元各紙によると、抗議運動が続くSouthern Copper社(本社:ペルー)のTia Maria銅プロジェクト(Arequipa州)に関して、2015年4月7日、Humala大統領は、Tia Maria銅プロジェクトにチャンスを与えるよう、対話を通じて人々を説得するべきだとの考えを明らかにした。さらに住民の大部分はプロジェクトの実施に賛成であり、一部の住民が、不信感やイデオロギーに基づいて反対しているとの考えを示した。

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 同日、エネルギー鉱山大臣、環境大臣、内務大臣、農業大臣による委員会がArequipa入りし、Arequipa州のOsorio知事と対談した。同委員会は、4月10日に、プロジェクトに対する質疑への回答となる技術分析書を公表することや、Islay郡における開発協議会を継続すること等を取り決めた。

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 しかし、Arequipa州のOsorio知事は、政府は強硬姿勢に出ているとの見方を示したほか、プロジェクトへの支持を問う住民投票の実施や、国連プロジェクトサービス機関(UNOPS)による環境影響評価(EIA)の審査を否定した鉱山次官に反対の立場を表明した。

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 Arequipa州では2015年3月23日から抗議行動が継続しており、学校閉鎖や道路封鎖により市民生活への影響が広がっている。

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 Tia Maria銅プロジェクトでは、これまでに2回にわたりEIAが作成された。第1回目のEIAは2009年にエネルギー鉱山省に提出されたものの、水資源の不足を懸念する住民の反対によりEIA承認のプロセスである公聴会が実現しなかった。このため2010年に当時のエネルギー鉱山省は、UNOPSにEIAの審査を依頼した結果、UNOPSは同EIAの不備138箇所を指摘、エネルギー鉱山省に対してこれらの点を改善するよう勧告した。しかし、2011年4月には死者が発生するなど、抗議運動の激化によりエネルギー鉱山省は同EIAを却下し、プロジェクトは一度中断した。その後、Southern Copper社はプロジェクトを再開、2013年11月に2回目のEIAが提出され、2014年8月に承認された経緯がある。

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