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ニュース・フラッシュ

2015年5月18日

ニカラグア:暴力的抗議行動がニカラグアでの鉱業活動の難しさを物語る

 2015年5月8日付け業界紙等によると、本年5月に入りニカラグアでは2件の鉱業に対する暴力的抗議行動が発生、同国での鉱業活動の難しさをあらためて知らしめる結果となった。

 1件目は、Hemco Nicaragua社が保有するBonanza金・銀鉱山において、同鉱山への抗議行動を展開する鉱山労働者が同鉱山入り口を封鎖、これを排除しようとした警察と衝突し、死者1名、負傷者2名が発生した。鉱山労働者は、自分達が採鉱した金を同社が正確に報告(評価)していないと非難したほか、死傷者が発生した原因は警察側の発砲によるとしている。一方、警察は、鉱山労働者側が武装していたとするほか、同社は鉱山労働者側が同鉱山施設へ不法侵入し、一部施設の破壊、鉱山車両への放火等を行ったとしている。同社としては、早期に通常操業へ復帰させたい意向を示すものの、操業活動を損なう暴力的抗議行動や衝突の可能性を秘めていることに対し懸念を示している。

 2件目は、加B2 Gold社(本社:バンクーバー)が保有するEl Limón金鉱山からの電力供給に関連した抗議行動において、警察官2名及び一般市民4名が負傷する事件が発生した。同社はニカラグアで操業開始以来これまでに同鉱山近隣住民8千人以上に対し無料で電力を供給してきたが、近年、電力消費量が供給量を上回ったため、電力供給の一部をカットした。今回の抗議行動は当該電力供給のカットに伴うものであるが、同社は当局と協力し電力供給問題の解決に乗り出していた。同社としては、電力供給問題に係る抗議行動は長期にわたり繰り返される可能性があるため、早期解決の必要性を認識している。

 これら暴力事件にまで発展した抗議行動は、両社に対し大きなインパクトを与えたとともに、ニカラグア鉱業への投資を思い留まらせる要因となり得る。

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