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ニュース・フラッシュ

2015年6月15日

メキシコ:2015年におけるメキシコ鉱業の主要課題

 2015年6月9日付け業界紙等によると、2015年におけるメキシコ鉱業の主要課題として、治安対策、地域コミュニティ対策及び資金調達対応が鍵を握る旨報じた。

 先ず初めに治安対策に関しては、メキシコでは長年にわたり麻薬カルテルが関与する事件が散見されており、その発生は歴史的に見てメキシコ北部を中心に限定されてきた。しかしながら、本年に入り3月にはメキシコ南部のGuerrero州において鉱山労働者を含む誘拐・殺人事件や鉱山労働者等に対する脅迫事件が相次いで発生したほか、4月にはSinaloa州の鉱山において武装した強盗団による金精鉱の強奪事件が発生した。このため、鉱山施設や鉱業労働者等に対する安全確保のための更なる治安対策費の増加や、そもそも治安に対する脅威の存在がメキシコ鉱業への投資意欲を減退させる要因となり得る。

 次に地域コミュニティ対策に関しては、メキシコに限らず世界的に見ても重要な課題であるが、メキシコでは近年共有地に係る契約更新時において賃貸借料の大幅な増額要求が行われ、そのたびに訴訟へと発展するケースが散見される。本年は訴訟へと発展するケースが比較的少なく、加Goldcorp社(本社:バンクーバー)がZacatecas州に保有するPeñasquito多金属鉱山に関し裁判所での長年の審議を経て30年賃貸契約が締結したこと、また、同社がGuerrero州に保有するLos Filos金鉱山に関しエヒードとの間における共有地賃貸借契約の更新に関する交渉が成立したこと等が挙げられる。一方、加MAG Silver社(本社:バンクーバー)がChihuahua州に保有するCinco de Mayo多金属プロジェクトに関し、エヒードとの間における共有地賃貸借に関する交渉が継続中となり、本プロジェクトが停止された状態となっている等予断を許さない事案も存在する。

 最後に資金調達対応に関しては、地域コミュニティ対策同様、メキシコに限らず世界的に見ても重要な課題であり、近年特にジュニア探鉱企業にとって深刻な課題となっている。探鉱企業にとって近年証券市場における資金調達が困難な状況になってきている上、金属市況の下落・低迷が投資家による投資を抑制することとなり、探鉱活動が一時停止している状況となっている。

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