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ニュース・フラッシュ

2015年6月22日

メキシコ:メキシコ鉱業に対する投資はチャンスとなり得るか?

 2015年6月15日付け業界紙等によると、メキシコは未開発である鉱物資源が無数に賦存していることから、この点に関しては米国、カナダ、豪州に次いで鉱業投資を行うに魅力的な国と言える。特に鉱物資源の豊富さにおいては、16鉱種が生産量世界トップ10に入り、銀に至っては世界一の生産量を誇る。

 ビジネス環境に関しては、特に米国市場へのアクセスが改善され、自由貿易協定先も広がったほか、中流階層による国内消費の堅調な伸びも見られている。また、1980年以降保護主義による原産地制限を変更し、外国投資家の誘致を積極的に行っている。特に鉱業企業の所有権に関しては、外国投資に対する障壁を排除した。

 しかしながら、以下のとおり税制等がメキシコにおける鉱業投資に対する魅力を半減させているとも考えられる。

◯税制等における権利と義務

・1990年に鉱業に関する特別税やロイヤルティが廃止されたが、2014年に新たに鉱業特別税等が導入された。

・現在探鉱や採掘を行う全ての鉱業企業は、メキシコに所在し登記しなければならない。即ち、国は、全ての鉱物資源の所有権を保持し、政府が民間鉱業企業に対し探鉱や採掘のコンセッションを付与する権限を有する。また、鉱業企業はコンセッションを取得した場合、当該コンセッションの有効期間にわたって半年毎に0.44~9.50 US$/haの料金を支払う。

・鉱業企業に関する税務上の取り扱いは、他の産業における企業同様であり、2013年に法人税率30 %、利益等配当に対する10 %課税が適用となった。また、正規雇用者に対する利益分配金としての10 %も課せられる。

◯2014年に導入された新規税制

・鉱業特別税はEBITDAに対する7.5 %課税であり、調整後の課税所得と許可を受けた期間中における償却期間に基づくもので、インフレ、支払金利・受領利息及び固定資産の償却は控除されないものの、探鉱経費のみ控除対象となる(10年分割償却)。

・貴金属鉱業特別税は、金、銀及びプラチナを対象とし売上高に対する0.5 %課税である。

・一方、鉱業企業は幾つかの税制に対する優遇措置が認められている。

 その他として、メキシコでは強い力を有する労働組合との関係や共有地問題等に対応しなければならない等課題が散見されるため、以上を全て踏まえた上で鉱業投資を検討する必要がある。

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