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ニュース・フラッシュ

2015年6月24日 北京 森永正裕

中国:中国モリブデン輸出関税の廃止がモリブデン金属・スクラップ取引に影響

 安泰科によれば、2015年5月1日に、中国政府が全てのモリブデン製品の輸出関税を廃止した後、国内モリブデン金属及びモリブデンスクラップの輸出活動が活発化しており、逆に酸化モリブデンとフェロモリブデンの取引に対しては影響を与えていない。これまで、モリブデン含有量99.9 %の金属製品に対し5 %の関税をかけていたが、それを廃止するに伴い、ヨーロッパ市場からの需要が多くなり、輸出を増加させ、国内の供給は不足してきた。20社の生産企業が6月に生産する予定の製品は既に5月末に予約完了となり、7月分の生産製品に対しても既に完売している。現在、早くても8月分の製品を予約することになる。中国国内のモリブデン金属はヨーロッパへの輸出が20~30 %増えた。

 中国国内モリブデン金属価格も国内モリブデン精鉱の価格の動きと一致していたが、最近、2者の価格動向にはずれが生じてきた。4~6月のモリブデン精鉱価格は5~10 %下がり、1,000元/t近くに落ちた。最近、8月モリブデン金属のCIF価格は25~26 US$/kg(ロッテルダムCIF価格)、7月のCIF価格は24.6 US$/kg(ロッテルダムCIF価格)となっている。

 日本のモリブデン金属需要は増えず、ヨーロッパ市場においても需要が増加しない中、中国モリブデン輸出関税廃止に伴い、日本の中国モリブデンスクラップへの関心は高まっている。モリブデンスクラップは主に超合金生産に使用される。

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