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レアメタル
2015年6月26日 モスクワ 木原栄治

ロシア:サハ共和国(ヤクーチア)、錫生産再開へ

 2015年6月16日付け地元報道等によると、2015年春、Yanolovo社はTirekhtyakh砂鉱床(デプタツキー町の南西約60キロメートル)の開発ライセンスを取得した。専門家によると、Tirekhtyakh鉱床は埋蔵量と質において国内に比類がなく、ほぼ有害不純物なしの高濃度の精鉱が得られるため、高値で販売できる。

 ロシア国内の錫生産は、現在Pravourmiyskoe社とOlovyannaya rudnaya kompaniya(Tin Mining Company)社(いずれもRusolovo社傘下)がハバロフスク地方のみで行っている。2014年の両社の錫精鉱(純分)生産量は300 tで、総需要の10 %に相当する。残る90 %は中国、ボリビア、ポルトガルから輸入され、国内唯一のNovosibirsk錫コンビナートで処理されている。

 サハ共和国は資金面の問題で、自力で有望鉱床を開発することが困難である。外部投資誘致に向け、共和国産業省は総合的施策を策定し、Rusolovo社及びNovosibirsk錫コンビナートとの交渉を重ねてきた。

 Yanolovo社は計画作成と地質調査実施に向け技術文書を作成中である。プロジェクトの計画作成から開始までの費用見積額は12億2,800万ルーブルである。Yanolovo社は産業発展基金に資金調達申請を行っており、同基金がプロジェクトの開始及び設備購入に3億ルーブルを割り当てる可能性がある。

 連邦レベルでは、ロシア産業貿易省がサハ共和国における錫生産再開案を支持しており、同プロジェクトを戦略的国家安全保障のための、製品輸入代替関連の連邦プログラムに加えることが検討されている。

 産業貿易省によると、錫は海外市場で高騰し、約3万5,000~4万US$/tとなっており、錫の年間需要7,500 tのロシアにおける錫生産は有望である。サハ共和国にはロシアの錫確認埋蔵量の37 %(63万t)が集中している。

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