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ニュース・フラッシュ

2015年6月29日 メキシコ 縄田俊之

メキシコ:メキシコ鉱業に対する5つの光明

 2015年6月22日付け業界紙等によると、メキシコ鉱業は金属市況の低迷、鉱業関係税率の上昇及び治安リスクの高まりにより苦境に立たされているが、鉱業関係者等においてはこれら苦境を打破すべく光明も見られるとの見解を示している。

 世界的会計事務所であるKPMGのメキシコ法人のMario Hernández氏によると、メキシコペソの対米ドルレート下落が生産コストを削減し競争力を高める。また、現在メキシコで進められているエネルギー改革により、発電事業への民間参入が促進され電力料金が下がり、鉱山等での操業コストの低下が期待できるほか、鉱業企業自らが発電事業へ参入することによる電力コストの低減も期待できる。

 経済省Claudia Ibarra鉱業規制局長によると、本年におけるメキシコ鉱業投資額は昨年の49.48億US$から増加し54.58億US$が見込まれる。また、Peñoles社の貴金属部門の子会社であるFresnillo社のDavid Giles副社長によると、同社はメキシコにおいて今後4年間で20億US$を投資し新規プロジェクトを実施する計画である。

 バイオ関係企業のAgua Marina社のPamela Chávez社長によると、バクテリア等のバイオ技術の活用による鉱業廃棄物の処理によってコスト削減が図られるとするほか、FL Schmidt and Emerson Process Management社によると、最新の自動化システムの導入により生産コストの削減が図られる。

 経済省Juan José Camacho鉱業開発局長によると、メキシコは長い鉱業開発の歴史があり、また、国土の70 %に鉱物資源が賦存しているにもかかわらず、僅か27 %しか開発が進んでいない。

 一方、鉱業開発を進める上で必要となる十分な資金が不足していること、地域コミュニティとの紛争の可能性、麻薬カルテル等犯罪組織が関与する治安問題等が顕在化しているため、依然として投資リスクが存在することも事実である。

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