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ニュース・フラッシュ

2015年7月13日 メキシコ 縄田俊之

メキシコ:メキシコの2015年における中国製圧延鋼の輸入増加率がラテンアメリカで最高を記録

 2015年7月7日付け業界紙等によると、ラテンアメリカ鉄鋼協会(ALACERO)及び中国税関当局は、メキシコの2015年1~5月における中国製圧延鋼の輸入量が対前年同期比66 %増加の488千tを記録し、ラテンアメリカ諸国で最高の増加率であった旨を報告した。

 ALACEROによると、中国製鉄鋼は市場経済に依拠しておらず、政府による補助金や支援を受けた企業により生産されたものであるため、価格競争力が極端に高い。2015年1~5月におけるラテンアメリカ諸国の中国製圧延鋼輸入量は、前年同期比でブラジルとコロンビアがそれぞれ24 %、15 %減少した以外、ペルーが5 %、ベネズエラが60 %、中央アメリカが39 %、エクアドルが14 %、チリが4 %と軒並み増加しており、合計で前年同期比12 %増加の3.8百万tであり、ラテンアメリカ諸国の鉄鋼企業を脅かしている。

 一方、全国鉄鋼産業会議所(CANACERO)によると、経済省はメキシコ国内の鉄鋼業界における生産とサプライチェーンのために一時的な関税を適用すべきと主張するものの、Ildefonso Guajardo経済大臣は公正な市場で取引がなされるべきであり、そのために国内鉄鋼業界において付加価値を高め競争力を持つ必要があるとして、現時点では関税導入は行わない旨を表明した。

 また、メキシコ自動車工業会(AMIA)のEduardo Solís会長は、メキシコ政府は中国製鉄鋼への一方的な対策を行うことや、国内の一部鉄鋼企業による要請に応じることをすべきではなく、仮に(中国からの)輸入製品に対し新たな関税を課すこととなると、国内自動車業界における雇用の確保と競争力に影響を及ぼす旨を警告した。

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