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ニュース・フラッシュ

鉱種:
アンチモン レアメタル
2015年7月20日 モスクワ 木原栄治

ロシア:スヴェルドロフスク州のアンチモン生産プラント計画

 2015年7月15日付け地元報道等によると、実業家イーゴリ・ローテンベルグ氏(NPV Engineering社オーナー、Gazprom Bureniye社、TEK Mosenergo社、TPS Nedvizhimost社等の共同所有者)は、GeoProMining社(シマン・ポヴァリョンキン氏所有)と共に、スヴェルドロフスク州のアンチモン生産プラント計画の出資者となった。同プラントはアンチモン年産能力6,000 t以上で、ロシア・CIS市場へのアンチモン輸入の排除を目指す。

 同氏は、スヴェルドロフスク州デグチャルスク市で三酸化アンチモン生産プラント計画を実施するNational antimony company社(略称NSK)の株式50 %を2014年末に取得した。2014年11月半ばまでNSK社を100 %所有していたGPM Chemicresourse社の株式98 %はGrinprodzhekt社(GeoProMining社のシマン・ポヴァリョンキン取締役会会長とロマン・フドリーCEOの共同所有)が保有している。11月17日にGrinprodzhekt社がNSK社の株式49.96 %を取得し(出資額1億1,990万ルーブル)、ローテンベルグ氏が同50 %を取得した(出資額1億2,000万ルーブル)。

 NSK社によるアンチモン生産プラントへの投資予定額は10億ルーブルで、プラント建設は2015年2月に開始された。計画実施期間は1年半、プラントの年産能力は三酸化アンチモン5,800 t、金属アンチモン670 t、金ドーレ230 kgとなる。プラントが操業開始すれば、ロシア・CIS諸国の金属アンチモン及び三酸化アンチモン需要は完全に充足可能となる。

 プラントの原料として、年間1万tの金アンチモン精鉱が必要となる。GeoProMining社には自社原料供給源があり、Sarylakh-Surma社とZvezda社がヤクーチアで同名の鉱床を開発しているが、精鉱のみを生産し、マガダン港経由で輸送している。しかし、GeoProMining社株主の支配下にあるGPM Chemicresourse社は三酸化アンチモン貿易を行っており、アジアから原料を購入、CIS向けアンチモンの大手サプライヤーを自任している。

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