閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2015年7月30日 サンティアゴ 山本邦仁

チリ:Salvador銅鉱山、操業停止により一部採掘区域が崩壊の恐れ

 メディア報道によると、2015年7月21日早朝に発生したCTC(銅労働者連合)に加盟する請負労働者の抗議行動により操業停止を余儀なくされているSalvador銅鉱山では、操業停止の影響により、最も重要な採掘区域のひとつであるInca Extension Surの施設が崩壊する可能性がある。Inca Extension Surは鉱石品位が高いことから、Salvador鉱山の生産量維持のための拡張事業であるRajo IncaプロジェクトのプレFSが進められている間の生産量の維持に重要な区域。Inca Extension Surでは、坑内の修復作業が実施されていたが、今回の抗議行動により現場へのアクセスが不可能となり、作業は中断されている。Salvador事業所の説明によれば、早急に修復作業が再開されない場合、近いうちに施設は崩壊する恐れがあるとされる。

 Salvador鉱山事業所の2014年の銅生産量は54,000 tで、7つあるCODELCOの鉱山事業所の中では最も生産量が少なく、硫化鉱の品位が低いことなどから生産コストが最も高い。2012年から2014年第1四半期までのSalvador鉱山事業所の赤字額は7.39億US$に達していた。2015年3月の洪水の影響で約2カ月間操業を停止したこともあり、2015年までの赤字累計額は82.82億US$に達するとの見通しもある。Rajo Incaプロジェクトの実施が見送られる場合、Salvador鉱山事業所の閉鎖が現実のものとなるとされてきたが、今回の抗議行動による操業停止が事業所閉鎖の引き金になる可能性が指摘されている。

ページトップへ