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ニュース・フラッシュ

2015年8月3日 メキシコ 縄田俊之

メキシコ:メキシコ鉱業の主要課題-税制と治安

 2015年7月28日付け業界紙等によると、KPMG Cardenas Dosal社のMario Hernándezパートナーは、昨今の国際金属市況低迷や各企業の資金不足に加え、2014年に施行された鉱業特別税及び貴金属鉱業特別税により、メキシコ鉱業は苦境に立たされているが、豊富な鉱物資源、安価な人件費、整備されたインフラ等により依然として高い国際競争力を維持している旨を伝えた。

 同パートナーによると、メキシコ鉱業に関しては依然として高い国際競争力を維持しているものの、鉱業関係税制と治安と言う改善すべき課題が存在する。特に鉱業関係税制に関しては、新たに鉱業特別税等が課せられた時期が国際金属市況が低迷している時期と重なったが故に、鉱業企業による投資に大きな影響を与えた。探鉱企業の多くは外国企業であり、一般的に資金調達は金融市場やロイヤルティ契約等により行われるが、国際金属市況低迷が金融市場にも影響を及ぼしているため、資金調達が滞っている。

 また、メキシコ政府は、中小鉱業企業のため鉱業振興信託を通じて資金提供を行っているが、全体的に供給すべき資金が不足しているため、必要な資金が行き渡っていない状況である。したがって、現在の国際金属市況低迷の状況が続くとすれば、現在資金不足が故に中断しているプロジェクト開発の再開は、短期的に見て期待できない。

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