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ニュース・フラッシュ

2015年8月24日 メキシコ 縄田俊之

メキシコ:国際金属市況の低迷により貴金属鉱業企業の収益に明暗

 2015年8月18日付け業界紙等によると、本年Q2における国際金属市況の低迷が、メキシコで活動する貴金属鉱業企業の収益に明暗をもたらした。

 本年Q2における平均国際金市況は前年同期の1,287.52 US$/ozから1,192.82 US$/ozへと下落したため、メキシコで活動する貴金属鉱業企業は、米ドルに対するペソ安による為替の恩恵に加え、積極的なコスト削減を行ったにもかかわらず企業収益に影響が現れた。

 加Agnico Eagle Mines社は、生産性が高いにもかかわらず本年Q2における純利益は前年同期の22.1百万US$から10.1百万US$へと半減した。Fresnillo社は、金及び銀を増産したにもかかわらず前年同期の137百万US$から76.4百万US$へと大幅に純利益が減少した。加Timmins Gold社も同じく増産したにもかかわらず前年同期の3.22百万US$から629千US$へと純利益が減少した。Minera Frisco社は、集中豪雨による影響も相俟って、前年同期の199百万ペソの純利益から408百万ペソの損失へと転落した。加Alamos Gold社は、前年同期の733千US$の純利益から14.2百万US$の損失へと転落したが、当該損失には加AuRico Gold社との合併経費8.2百万US$を含むため、実質は1.4百万US$の損失である。加Primero Mining社及び加Argonaut Gold社は、ともに前年同期の純利益から数百万US$に上る損失へと転落した。

 こうした中、加Goldcorp社は、金、銀、鉛及び亜鉛の増産により392百万US$の純利益を確保した。特に同社が保有するPeñasquito鉱山に関しては、粗鉱品位を向上させることにより、本年Q2における鉱山操業コストとしての全維持コスト(AISC)に関し全鉱山の平均である846 US$/ozに対し、416 US$/ozと極めて低コストを実現した。

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