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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2015年8月28日 サンティアゴ 山本邦仁

チリ:TeckとGoldcorp社、Relincho銅―モリブデンプロジェクトとEl Morro金―銅プロジェクトの統合を合意

 TeckおよびGoldcorp社は、2015年8月27日付けニュースリリースにおいて、両社がそれぞれ保有するRelincho銅—モリブデンプロジェクトおよびEl Morro金—銅プロジェクト(ともに第Ⅲ州に位置し、隔たりは40キロメートル)を、Corridor銅—金プロジェクトとして統合することで合意したと発表した。両社は本プロジェクト推進のために50:50のJVを形成する。今後、地域住民との協議を進めるほか、2016年初頭にプレFSに着手し、1年~1年半でこれを完成。プレFS結果が良好な場合、その後FSに移行する計画。

 また、Goldcorp社は、同日付けニュースリリースで、New Gold社が保有するEl Morroプロジェクトの30 %権益を取得することで同社と合意したことを発表。Goldcorp社は、New Gold社に対して、現金90百万US$を支払うほか、将来El Morro鉱区で生産される金の4 %を固定価格で提供する。また、融資残額93百万US$の返済を免除する。

 事業統合の合意とあわせて発表されたCorridorプロジェクトの予備的経済性評価(PEA)結果では、開発当初10年間の粗鉱処理能力は9~11万t/日、年間生産能力(金属換算量)は銅:19万t、金:9.8 tが想定され、操業年数は32年が見込まれる。El Morroサイトで採掘される鉱石は、Relinchoサイトに建設される選鉱施設にベルトコンベヤで供給される。海水淡水化プラント、積出港、送電線および廃さいダムといったインフラは共有される。初期投資額は35億US$で、操業開始後の追加投資により段階的に拡張していく構想となっている。独立したプロジェクトとしての初期投資額は、これまで、Relinchoプロジェクト:45億US$、El Morroプロジェクト:39億US$とされていた。Relinchoプロジェクトでは可採鉱量:1,239百万t、銅品位:0.37 %、モリブデン:0.017 %が、El Morroプロジェクトでは可採鉱量:599百万t、金品位:0.46 g/t、銅品位:0.49 %が計上されている。

 Teckは、2014年2月、金属価格の低下を理由にRelinchoプロジェクトの延期を発表。FSは完成したものの、環境認可申請手続きは開始していなかった。

 一方、Goldcorp社は、2014年11月、El Morroプロジェクトの環境影響評価書(EIA)の取り下げを発表。これは、2014年10月に最高裁判所が下した判決結果—今後プロジェクトを進めるためには、ILO第169号条約に則った先住民グループとの協議が必要—を受けたものであった。これにより2013年10月に再取得した環境認可(RCA)は無効となった。

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