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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2015年8月31日 メキシコ 縄田俊之

メキシコ:メキシコ議会下院特別委員会がBuenavista銅鉱山の操業一時停止を要請

 2015年8月25日付け業界紙等によると、メキシコ議会下院のSonora川及びBacanuchi川汚染監視特別委員会は、Grupo México社の子会社Southern Copper社がSonora州で操業しているBuenavista銅鉱山において昨年8月に発生した銅浸出液流出事故に関連して、周辺環境に対する影響が全て解決するまで同鉱山の活動を中止すべきである旨を最終報告書としてまとめ、本年8月31日に同議会へ提出することとした。

 同報告書では、当該事故による損害を全て評価し、周辺環境や周辺コミュニティに対する損害賠償を保障する場合に限り同鉱山における採鉱の再開を認めることとした。また、Grupo México社は、当該事故の発生を速やかに報告せず、事故発生当初から虚偽報告を行うとともに、問題に対する責任を回避した旨が明記された。その他に、国家水委員会(CONAGUA)が提出したデータにより作成された経済的損害額として、事故発生後1か月間において推計702.8百万ペソであったこと、及び、大統領委員会が推計した事故発生後1年間における経済活動全てに対する損害額が1,140百万ペソであったことが明らかにされた。同様に、周辺コミュニティ等における個人資産の損害額が529.5百万ペソを超えるほか、農業における耕作被害額が86.5百万ペソ、各家庭に対する追加補償額が46.1百万ペソ、観光活動損害額が22.7百万ペソ、家畜取引システム停止損害額が17.7百万ペソと推計された。加えて、Sonora州政府と同社は、当該事故により影響を受けた者に対する賠償基準、被害額を定量化する方法や、補償金の分配基準等を明確にしてこなかった旨が指摘された。

 なお、本委員会委員長によると、当該事故における同社の関係法令に対する違反事項を明確に特定するほか、経済省に対し同鉱山に係る鉱業コンセッションの取消を要請するため、引き続き調査を継続する旨が申し伝えられた。

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