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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2015年9月3日 サンティアゴ 山本邦仁

チリ:Freeport-McMoRan、El Abra銅鉱山従業員650名を解雇

 メディア報道によると、先般、El Abra銅鉱山(Freeport-McMoRan:51 %、CODELCO:49 %)の50 %生産縮小を発表したFreeport-McMoRanは、それに伴い従業員650名を解雇する必要があることを発表した。また、一部の操業ラインを9月1日に停止し、9月半ばに再開することも発表。操業を一時停止するのは採掘・粉砕・スタッキングラインであり、SX-EWラインの稼働は継続する。

 一連の縮小策は、操業コストと人件費の圧縮、投資額の抑制や操業年数の延長を目的としたものであり、Sulfolix工程でリーチング処理している硫化鉱の温存を図ることで、将来の銅価格の好転に備える。なお、同社は、新規硫化鉱資源量の把握・確定作業を進めており、選鉱施設建設を含む開発計画についてFSを実施したうえで投資判断するとの方針を有する。

 雇用確保を優先したいEl Abra鉱山労働組合は、ボーナスの凍結および団体交渉の延期などを鉱山側に提案しており、交渉仲介の可能性を確認するためにRincón労働大臣と面談したほか、Francisco Costabal Freeport-McMoRan南米担当副社長との対話実現の要請のためにWilliams鉱業大臣と面談した。同労働組合によると、鉱山の従業員数は約3,000人で、うち約1,600名が直轄、残り約1,400名は下請け労働者。CODELCO銅労働者連盟(FTC)、銅労働者連合(CTC)やチリ鉱山労働者連盟(FMC)といった鉱業分野の労働組合が、同労働組合の支援を表明しており、政府に対して、この問題への介入を求めている。

 Freeport-McMoRanは、労働法に基づく労働契約で保証されている条件よりもより良い条件(退職後6カ月間の健康保険継続、退職金50 %増額など)で解雇を行う、と述べている。

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