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ニュース・フラッシュ

2015年9月7日 メキシコ 縄田俊之

グアテマラ:Escobal多金属鉱山操業に関し、汚職疑惑による大統領辞任の影響は現在のところ無し

 2015年9月3日付け業界紙等によると、9月2日にグアテマラ検察当局が汚職に関与した疑惑によりOtto Pérez Molina大統領に対し逮捕状を取ったことにより、同日同大統領が辞任を表明し翌3日に辞任が承認された状況において、加Tahoe Resources社(本社:バンクーバー)は、同大統領の辞任が同社のグアテマラに保有するEscobal多金属鉱山の操業に関し現在のところ影響を及ぼしていない旨を明らかにした。

 この背景として、2006年12月に国連とグアテマラとの間で批准された協定に基づく「グアテマラ無処罰問題国際対策委員会(CICIG)」による汚職摘発が進められている中、今般、同委員会と検察当局とが税関手続きの際の輸入税軽減に絡む受託収賄の容疑で、税関関係者や企業関係者等を含む多数の逮捕者を出している組織的な汚職問題において、同大統領が関与していた疑惑が発覚し辞任にまで発展した。一方、同鉱山に関しては、2012年9月にプロジェクト段階における周辺河川の汚染疑惑により地元NGOが裁判所へ訴訟を起こしたことに端を発し、本年4月に同社の従業員が裁判所の命令により拘留された。その後、同従業員は釈放されたものの、法廷での審議は行われていない。こうした中、2014年における銀生産量が世界第3位である同鉱山が同国経済に及ぼす影響を考慮し、当該訴訟に対する同国政府の対応にも関心が集まっている経緯を有する。

 同社によると、本年9月6日に予定されている総選挙は民主的に実施されると期待しており、同鉱山の操業は同総選挙及び今般の汚職問題に些かも影響を受けないものと想定している。

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