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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2015年9月29日 シドニー 山下宜範

豪:FMG社、アボリジニ企業が生産する鉄鉱石の輸送に同社のインフラを使用

 2015年9月14日、Fortescue Metals Group(FMG)社は、Australian Aboriginal Mining Corporation (AAMC) 社との間で鉄鉱石の販売及び購入に係る協定に署名した。同協定に基づき、FMG社はAAMC社に対し、AAMC社が生産する年間200万tの鉄鉱石輸送に際して5年間に亘りFMG社所有の鉄道、港湾などのインフラを使用する権利を与える。この結果、AAMC社が開発予定のExtension鉱山は、豪州で初めての先住民族のアボリジニが保有及び操業する鉄鉱石鉱山として、鉄鉱石を生産し、FMG社のインフラを経由して輸送することとなる。

 Daniel Tucker AAMC会長は、今回の協定は大きな成果であり、アボリジニの発展のための重要なステップになると述べた。15日付けの地元紙は、今回の協定によりFMG社はAAMC社が生産する鉄鉱石を直接購入すること、又はAAMCに代わって鉄道輸送、海運及び市場への販売を行うことになり、FMG社では過去にBC Iron社との間でも同様の合意をしていると報じている。また、AAMC社は、Extension鉱山について、今後開発資金を確保すると共に事業を取り巻く環境が改善すれば開発を開始する予定だが、同社によれば鉄鉱石価格が現在の59 US$/tであったとしても利益は得られる見込みであると報じている。

 FMG社の創設者で同社会長でもあるAndrew Forrest氏は、アボリジニの経済への参画を通じたアボリジニのコミュニティの改善を唱えてきた。FMG社によれば、同社の直接雇用の労働者の13 %はアボリジニであり、約1,000名のアボリジニが同社又は同社のコントラクターに従事し、また、同社はアボリジニの企業や事業共同体との間で18億A$以上の契約をした実績がある。

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