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ニュース・フラッシュ

2015年10月2日 リマ 迫田昌敏

ペルー:Las Bambasプロジェクト反対デモで死者4名発生

 2015年9月28~30日付け地元紙によると、Apurmac州Cotabambas郡Challhuahuacho区では、Las Bambas銅プロジェクトへの反対デモ隊と警官隊が衝突し、30日までに4名の死者と多数の負傷者が発生した。

 本プロジェクトに関しては、9月12日に600名の農民らが9月25日から抗議デモを行うことを決定したことを受けて、内務省は治安部隊による介入を準備していた。抗議デモは、開始後最初の3日間は比較的穏便に進行していたものの、9月28日に治安部隊との大規模な衝突が起こり、犠牲者が発生した。

 これを受けて、政府はApurimac州Cotabambas郡、Grau郡、Andahuaylas郡、Chincheros郡のほか、Cusco州Espinar郡に対して30日間の非常事態を宣言した。La Republica紙の取材によれば、反対派は第2回目のEIA修正が地域社会に対する相談の無いまま実施されたこと、2014年にLas BambasプロジェクトをGlencore Xstrata社から買収したMMG社(本社:豪州、中国資本)が、Glencore Xstrata社が住民と交わした約束を認めていないこと等を理由に抗議デモを実施した。

 さらに、当初の計画に含まれていないモリブデンプラント、フィルタープラント、精鉱貯蔵施設等について、周辺環境を汚染する可能性が高いことを理由にその解体・撤去を要求している。これに関して、Cotabambas郡民団体のAbarca代表は、最初のEIAではこれらの施設建設はCusco州Espinar郡で計画されていたが、修正によってApurimac州Cotabambas郡Challhuahuachoに変更されたことは受け入れられていないと意見している。この他にも、送電線が通過するCotabambasやGrau等のコミュニティのほか、Matarani港までの精鉱輸送機関の通過地域を、プロジェクト影響下地域として認めるよう要請している。

 一方、Las Bambas銅プロジェクトのMendoza環境部長は、「本プロジェクトは長年にわたって地域コミュニティとの良好な関係を築いてきたことから、今回の出来事には驚いている」とし、9月29日は弔意を表して活動を中止すると共に、対話に臨む意思があることを表明した。さらに、EIAの修正はより効率性の高い操業プロセスを実現するためであると説明した。9月29日に政府代表者、Apurimac州知事、Cotabambas区長、Callhuahuacho区長等がエネルギー鉱山省内で協議を行ったものの、合意には至らなかった。

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