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ニュース・フラッシュ

2015年10月8日 サンティアゴ 山本邦仁

チリ:チリ財団の鉱山生産コスト低減のための技術革新に向けたプログラムの策定状況

 メディア報道によると、チリ財団は、Programa Nacional de Mineria Alta Ley(国の発展を後押しするために、国内鉱業および国内鉱業サプライヤーの生産性、競争力、技術革新を強化することを目的としたプログラム)の策定作業を進めており、今年末ごろに完了する見込み。

 プログラムの検討には、公共セクターや民間セクター、学術団体の有識者が参加しており、技術革新のために投資されるべき分野として、次の5つを選定している:1.Smart miningを通した継続的モニタリングによる尾鉱の管理 2.製錬・精錬技術の近代化 3.生産プロセスでの水利用効率向上 4.粉砕に使用される消費財の削減 5.操業プロセスの最適化やオートメーションシステムの導入。

 エネルギーコストの削減を目指して技術開発が進められているものとしては、Neptuno Pumps社の新型のポンプVTPXがあり、鉱山のポンプステーションでのエネルギー消費量を30 %まで減少することが可能で、Collahuasi銅鉱山、Los Pelambres銅鉱山、Lomas Bayas銅鉱山で使用されている。また、Power Train Technologiesが開発した輸送装置であるPower Train Attitude Packは、海抜3,500m以上に位置する鉱山で使用が可能で、年間5万~20万US$のコスト削減が可能とされる。

 鉱石品位低下に対応するための技術としては、K+S社が開発した硫酸と塩化ナトリウムを組み合わせることができる浸出リアクターがあり、これは硫化鉱の浸出も可能で、抽出率は40 %から80 %に増加する。Aguamarina社は、バイオリーチングの問題点を解決する技術開発を実施しており、レーザー装置による湿度や細菌濃度のモニタリングを継続的に行うことで、さらに30 %まで銅抽出率を高めることができるとしている。

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