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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2015年10月20日 シドニー 山下宜範

豪:小規模の鉱山会社の倒産の可能性は金融危機の時と同レベル:中央銀行

 2015年10月16日に豪州準備銀行(RBA、中央銀行)が発表した「金融安定性レビュー」によれば、小規模な鉱山会社はコストの埋め合わせに苦労し、利益確保のためにコストを削減しているが、更なるコストの削減が困難になっている。そして鉱山会社の投資縮小とコスト削減により鉱山サービス会社の収益も縮小している。

 小規模な鉱山会社では債務返済比率が増加し、格付けも下がり、一部の会社は債務不履行に近づいている。これらの会社は高い利率の債券を発行せざるをえず、債務の借り換えが困難となり、これらへの融資が不良債権化しているが、低金利の状況ではその状況が見えにくくなっている。小規模な鉱山及び鉱山関連会社の倒産距離(distance-to-default)は、金融危機(2008~09年頃)の時と同じレベルに近づいている。しかし大手の会社についてはその影響は限定的である。なお、豪州の銀行における資源部門へのエクスポージャーは僅か2 %程度であり、また、それらは高い格付けを有した生産コストの低い会社(すなわち大手の資源会社)に偏っている。

 なお、19日付け地元紙は、このRBAのレビューを引用しつつ、最近、経営難に陥った鉱山及び鉱山関連会社の例を挙げている。2014年に倒産した企業としてTermite Resources社、Western Desert Resources社、Pluto Resources社、 Bandanna Energy社を例示。2015年には鉱山サービス会社も倒産したとしてWDS社、Big Rim Pty社、ロジスティック会社のSargentsha社及びHeavy Haulage Australia社を例示している。6月にはニッケル生産のMirabela社が再び管財人の管理下に入り、この他にも鉱山設備レンタル会社のEmeco社が経営難に陥っていること、また、鉄鉱石鉱山会社のAtlas iron社がコントラクターからの支援を受けて生き延びたことなどを例示している。

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