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ニュース・フラッシュ

鉱種:
レアメタル コバルト
2015年12月18日 モスクワ 木原栄治

ロシア:Norilsk Nickel社、電気コバルトの生産を開始

 2015年12月16日付け地元報道等によると、Norilsk Nickel社子会社のKola MMC社で、戦略的投資であるコバルト生産プロジェクトの実施により、高品質で世界的な競争力を持つ電気コバルトが生産された。これによりロシア初の電気コバルト商業生産がコラ半島で開始されたことになる。

 最近まで、Kola MMC社のニッケル電解プラントで生産される主要コバルト製品は、中間製品であるコバルト精鉱であり、海外のプラントで最終製品に加工されていた。Norilsk Nickel社がコバルト最終製品の生産技術開発を開始したのは1990年代末である。2000年代には技術開発のためのパイロット・プラントを建造し、高品質電気コバルト生産の抽出・電解技術が開発された。2007年からはパイロット・プラントで最先端技術による電気コバルトが生産され、2009年にGipronickel研究所の分析によりKola MMC社におけるコバルト自社生産の経済的妥当性が証明された。プロジェクトのベースである技術ソリューションの効率性は、ニッケル電解プラントのコバルト抽出部門の安定的稼働により確認された。2011年にプロジェクトは実践段階に入り、二段階コバルト精製工程と第二湿式製錬部門で大規模な改修工事を行い、新規施設(抽出・電解ユニット、塩酸貯蔵施設、補助施設)を建設した。全ての作業において、現行の中間製品生産は中断されることなく進められた。

 電気コバルト生産は、Norilsk Nickel社の経済効率向上を目的とする投資プロジェクトであり、技術・経済指標の高さが特徴である。試算では、操業費を削減し、一般産業(電池、触媒、磁石等)、航空宇宙・防衛産業のいずれでも利用できるよう商品価値を高め、追加利益を得ることで資本投資(20億ルーブル以上)を短期間で回収できる。

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