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ニュース・フラッシュ

2015年12月28日 バンクーバー 昆野充登

加:資源価格下落による鉱業部門への影響

 2015年12月28日付地元報道によれば、資源価格は2014年末比で石炭32 %、鉄鉱石24 %、パラジウム30 %、銅25 %、亜鉛30 %、アルミニウム19 %それぞれ下落しており、鉱業部門を介したカナダ経済・雇用への悪影響が懸念されている。カナダにおける鉱業部門の規模は、経済的にはGDPのうち540億C$(2013年)、雇用は38万人を占めている。

 Anglo Americanの85千人の解雇、Glencoreの資産売却など、2015年は鉱山会社による経費削減、業績の芳しくないプロジェクトの売却等により規模が縮小している。一方、原油安による輸送コストの減少などを背景に、鉱業部門の輸出高は前年の192億C$から2015年は9月現在ですでに196億C$に達しており、これも資源価格下落が一因とされている。

 亜鉛・ニッケルなど2016年にも価格回復が見込まれるものもあるが、2017年までに資源価格全体が回復しないと現状を維持できないとも指摘されている。2008年の経済危機から回復を牽引したジュニア企業は、引き続き資金調達難に喘いでいるなど、鉱業部門の見通しは明るくない。

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