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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2016年1月22日 リマ 迫田昌敏

エクアドル:Lundin Gold社が、Fruta del Norte金プロジェクト開発で政府と合意

 2016年1月15~16日付け地元各紙によると、政府は14日、Fruta del Norte金プロジェクト(Zamora Chinchipe県)の権益を保有するスウェーデン・カナダ資本のLundin Gold社(バンクーバーベース)と、プロジェクトの経済条件に関する仮鉱業契約に調印した。

 調印式には、政府側からJorge Glas副大統領、Rafael Poveda戦略部門調整大臣、Javier Córdova鉱業大臣、Lundin Gold社側からはLukas Lundin社長、Ron Hochstein CEOが出席した。

 伝えられる基本合意内容は、次のとおり。本契約は本年6月を予定し、Lundin社はそれまでに経済性評価を終了させる。権益有効期間25年(採掘期間10年)。ロイヤルティーは鉱物売上に対して5 %(約65百万US$)。前払金として本鉱業契約調印時に25百万US$、2017年6月に20百万US$、2018年6月に20百万US$を納付。Lundin社は本年中に開山準備に着手、2018年末~2019年初めの開山までに、約10億US$の開発投資をつぎ込む。超過利益税(Windfall Tax)については、過去10年の金相場平均(約1,540 $/oz)をベース価格として、これを超える部分に対してLundin社は70 %を国に納める。また、憲法で定める主権調整税(Ajuste Soberano)50 %を遵守し、発生した超過利益は国に納める。但し、超過利益税及び主権調整税は、開発投資額を回収したのちに納付する。

 15日、Lundin Gold社CEOのRon Hochstein氏は、記者会見で、F/Sは本年4月までに終了し、EIA申請・水源庁認可手続き、開発プロセス・規模の決定などを経て、2019年までの採掘開始を目標にしたい、また、現地での鉱石処理は精鉱までとし、金地金プロセスは、米国ないしはカナダを考えている、と述べた。

 本プロジェクトは、同社ホームページによると、概測鉱物資源量として約23.5百万t(金平均品位9.59 g/t、7.26百万oz≒226 t)、予測鉱物資源量として約14.5百万t(金平均品位5.46 g/t、2.55百万oz≒79.3 t)を有し、「過去25年で世界最大級」(2013年7月のエクアドル鉱業会議所Javier Cruz会頭(当時))の金鉱床開発であったが、当時開発を手掛けていたKinross Gold社(本社:カナダ)は、70 %の超過利益税では将来の利益保証が無く、また法的な税率安定性も無いことから、投資リスクは高いとして、2013年7月に撤退を表明した。その後、2014年12月、Lundin Gold社がKinross Gold社より、本プロジェクトを240百万US$で買収した。

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