閉じる

ニュース・フラッシュ

2016年2月8日 モスクワ 木原栄治

ロシア:Norilsk Nickel社の2015年生産実績と2016年生産見通し

 2016年1月29日、Norilsk Nickel社の2015年生産実績と2016年生産見通しが公表された。地元報道等によると、概要は次のとおり。

<ニッケル>

 2015年のニッケル生産量は前年比3 %減の26万6,000 t、自社原料によるニッケル生産量は1 %減の22万t超となった。生産減少は、生産再配置計画の実施、Kola MMC社の利益率の低いトーリング事業の縮小、2015年Q2のアフリカ資産Tati Nickelの売却完了による。

 2015年第4四半期(Q4) のニッケル生産量は前期比16 %増の約7万3,000 t、自社原料によるニッケル生産量は7 %増の約5万9,000 tであった。生産増加は、仕掛品の処理による。

<銅>

 2015年の銅生産量はほぼ前年並みの36万9,000 t超、自社原料による銅生産量は前年比2 %増の35万3,000 tであった。

 2015年Q4の銅生産量は前期比4 %増の9万5,000 t超となった。生産増加は、鉱石中の銅品位向上、仕掛品の利用拡大による。自社原料によるQ4の銅生産量は前期比5 %増の9万1,000 tであった。

<白金族金属(PGM)>

 2015年のパラジウム生産量は前年比2 %減の268万9,000 oz、自社原料によるパラジウム生産量は前年並みの257万5,000 ozであった。2015年のプラチナ生産量は前年比1 %減の65万6,000 oz、自社原料によるプラチナ生産量は2 %増の61万ozであった。PGMの生産減少は、国内生産サイトにおける生産再配置、Kola MMC社の利益率の低いトーリング事業の縮小による。

 2015年Q4のパラジウム生産量は前期比13 %減の61万8,000 oz、プラチナ生産量は17 %減の14万4,000 ozであった。生産減少はQ3の生産計画が超過達成されたことによる。

<ロシア国内事業所(北極圏支社、Kola MMC社)>

 2015年のニッケル生産量は前年比3 %減の22万2,000 t超であった。生産減少は、生産再配置計画の実施、Kola MMC社の利益率の低いトーリング事業の縮小による。2015年Q4のニッケル生産量は前期比7 %増の約5万9,000 tであった。

 2015年の銅生産量は前年並みの約35万6,000 t、2015年Q4の銅生産量は前期比4 %増の9万2,000 tとなった。

 2015年のパラジウム生産量は、Kola MMC社のトーリング事業縮小により、前年比2 %減の260万6,000 ozとなった。2015年Q4のパラジウム生産量は前期比13 %減の60万ozであった。

 2015年のプラチナ生産量は前年比1 %減の62万2,000 ozであった。2015年Q4のプラチナ生産量は前期比18 %減の13万5,000 ozで、生産減少はQ3の生産計画が超過達成されたことによる。

<2016年の生産見通し>

 製錬・精錬施設の再配置に伴い、移送される仕掛品が増加するため、2016年の国内原料による製品生産(フィンランドのNorilsk Nickel Harjavaltaにおける処理を含む)は前年に比べ減少する予定である。Nadezhda製錬プラントで生産されているニッケルマットは、Nickelプラントの閉鎖に伴い、Kola MMC社及びNorilsk Nickel Harjavaltaに送られ、処理される(2015年は北極圏支社で生産されたニッケルマットの約50 %をKola MMC社で処理)。移送仕掛品の増加は単発的なものである。

 Nickelプラント閉鎖による仕掛品増加を考慮した生産見通しは、ニッケルが2015年の戦略会議で発表された予想の範囲内、銅は微減、PGMは若干増である。

ページトップへ