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ニュース・フラッシュ

2016年2月29日 モスクワ 木原栄治

ロシア:VSMPO-AVISMA社、国内受注が減少

 2016年2月20日付け地元報道等によると、VSMPO-AVISMA社の2016年の生産が減少している。国内受注だけで2015年に比べ4分の1以上減少した。

 原子力産業向けチタン管製造プラントは、8ヵ月間の操業停止後、2月に操業を再開したが、新規受注分では5ヵ月しか稼働できない。現在の同プラントの月産能力は65 tである。専門工の大半は仕事が安定すると思えず、不本意な職場復帰をしている。溶接工は現在の受注分を5ヵ月でこなせば、6月末には確実にまた仕事を失うことになる。VSMPO-AVISMA社のチタン管は利用範囲が狭く、原子力産業向けである。今のところ国内の新規受注には成功していない。

 専門家によれば、受注の不足は総じて国内経済情勢に起因する。現況では、安定して稼働できるのは、国防省の発注を履行し、複数シフト制で操業する企業のみである。しかし、これはVSMPO-AVISMA社には当てはまらない。

 VSMPO-AVISMA社のミハイル・ヴォエヴォジン社長は、「現時点のチタンの国内受注は2015年より少なく、2月現在約3,000 t減となっている。2015年は国内向けにチタン1万1,000 tを生産したのに対し、現時点の受注確定分は8,000 tである。こうした減少は年初にはよくあることで、通常、年央には増加する。しかし、今年は昨年や一昨年レベルに達するほどには増えないだろう。国内市場の落ち込みにより総重量は2015年より減少するが、輸出力によって売上高と収益率は横ばいになる」と述べた。

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