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ニュース・フラッシュ

2016年3月14日 モスクワ 木原栄治

カザフスタン:KAZ Minerals社の2015年実績

 2016年2月25日付け地元報道等によると、KAZ Minerals社の2015年実績等の概要は次の通り。

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  • 継続的事業活動による損失は1,200万US$(2014年は2億3,400万US$)となったが、収益は減少した。
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  • 売上収益は6億6,500万US$に減少した(2014年は8億4,600万US$)。原因は金属価格の下落であり、2015年のLMEの銅平均価格は前年比20%減の5,495US$/tであった。2016年年初の銅の取引価格は4,400US$/tを下回っている。
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  • EBITDAは前年(3億5,500万US$)比43%減の2億200万US$であった。
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  • 一方、製造原価は削減された。コモディティの価格が低迷する中、コスト管理を強化することで製品の総キャッシュコストを230US¢/lbまで下げることができ、計画範囲(260~280US¢/lb)と2014年下期実績(277US¢/lb)を下回った。純キャッシュコストは109US¢/lbとなった。
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  • 2015年は生産維持のための資本支出が6,800万US$に抑えられた。その一因として、2015年に予定されていた投資の一部を2016年に繰り越したことが挙げられる。主要な資本支出は成長プロジェクトに充てられ(Bozshakolに5億2,700万US$、Aktogayに4億7,000万US$)、資本支出総額は10億8,000万US$となった(2014年は12億1,000万US$)。
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  • 2015年12月31日現在、中国開発銀行の2億5,000万US$を含む15億US$の融資枠がある。純負債は22億5,000万US$で、成長プロジェクトの建設への多額の資本支出を反映している。
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  • 2015年12月11日、Bozshakol採鉱選鉱コンビナート(パヴロダル州)で試運転・調整作業が開始され、2016年2月に銅精鉱が初生産された。採掘を開始して得られた鉱石には金7万oz、銀46万9,000ozが含まれ、2016年に銅精鉱中の副産物として処理・販売される予定である。Bozshakol採鉱選鉱コンビナートの2016年の銅生産量(カソード換算)は4万5,000~6万5,000t、金生産量は5万~7万ozを予定しており、精鉱の輸出向け初出荷は2016年3月の予定である。
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  • 2015年12月1日、Aktogay採鉱選鉱コンビナート(東カザフスタン州)で酸化鉱からの銅カソード生産が開始され、2015年末までの銅カソード生産量は400tとなった。酸化鉱処理施設は2016年にフル操業(銅カソード年産1万5,000t)に達する見込みである。酸化鉱の採掘・処理は11年間行われる。硫化鉱処理の選鉱プラントの建設が続いており、硫化鉱からの銅精鉱生産の開始は2017年を予定している。2015年12月31日現在のAktogayプロジェクトへの投資額は13億2,000万US$で、2016年の資本支出は2億8,000万US$を予定している。同プロジェクトの総予算は23億US$で変わらない。
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  • 第3の成長プロジェクトのKoksay鉱床では、地質学・地盤工学・水文地質学関連の初期データ取得に向けた試掘が行われている。2015年のKoksayプロジェクトへの投資額は800万US$で、2016年の資本支出は約500万US$を予定している。
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  • KAZ Minerals社の2016年の銅生産(カソード換算)は13万~15万5,000tを予定しており、うち7万~7万5,000tがVostoktsvetmet社とBozymchak採鉱選鉱コンビナートによる。コスト管理の強化により、東カザフスタン州及びBozymchakのキャッシュコストを200~220US¢/lbとし、Aktogay(酸化鉱からの銅カソード)は110~130 US¢/lb、Bozshakolは 150~170 US¢/lbとする予定である。
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  • 金インゴット生産を大幅に拡大し、9~12万ozとする予定である。亜鉛精鉱(純分)生産は7万~7万5,000tに減少するが、減産は主にArtemyevsky 鉱山における亜鉛低品位鉱の採掘区域への移行とOrlovsky鉱山の改修工事計画による。
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  • 2015年の銅カソード生産量は8万1,100t(銅精鉱としての生産量は8万9,400t)で、計画範囲(8万~8万5,000t)内であった。採鉱量は1,450万tで、うち70%(1,000万t以上)を成長プロジェクト(Bozshakol、Aktogay鉱山)が占めた。金インゴット生産量は3万4,600ozで、計画範囲(3万4,000~3万8,000oz)内に収まり、亜鉛精鉱(純分)生産量は9万4,300tで、計画範囲(9万~9万5,000t)の最大量近くとなった。粒状銀の生産量は314万ozで、計画値(225万~250万oz)を大幅に上回った。
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  • 2015年は銅カソード生産量8万1,100tのうち7万8,600tを販売した。販売量には完成品の在庫が影響した。KAZ Minerals社のオレグ・ノヴァチュークCEOは、「2016年の優先事項は、Bozshakolの生産拡大の促進、Aktogayの建設続行、低運営コストの維持である。世界水準の新規プロジェクト実現により、借入金の比率が下がり、KAZ Minerals社は露天掘鉱山の大規模・低コストの銅生産企業へと変わることができる」と述べた。
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 KAZ Minerals社のオレグ・ノヴァチュークCEOは、「2016年の優先事項は、Bozshakolの生産拡大の促進、Aktogayの建設続行、低運営コストの維持である。世界水準の新規プロジェクト実現により、借入金の比率が下がり、KAZ Minerals社は露天掘鉱山の大規模・低コストの銅生産企業へと変わることができる」と述べた。

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