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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2016年3月15日 シドニー 山下宜範

豪:FMG社、鉄鉱石事業に関してValeと提携

 2016年3月8日、Fortescue Metals Group(FMG)社は、鉄鉱石最大手のValeとの提携を図るためのMOUを締結したことを発表した。

 同MOUでは、両社の鉄鉱石をブレンドして中国に販売するためのJVの設立を提案している。また、ValeがFMG社の少数の株式を取得することとしており、その割合は5~15%と見られている。

 今回の提携について、地元紙は、Valeはブラジルにおける高コストの鉱山を閉山させて、低コストのS11D拡張プロジェクト等に集中させるだろうとしている。また、FMG社の比較的品位の低い鉄鉱石(鉄品位57%)が、Valeの高品位の鉄鉱石(同65%)とブレンドされることにより、Rio Tintoの鉄鉱石にも対抗できること、また、FMG社の利幅も拡大するだろうと報じている。ブレンドされた鉄鉱石は年間8,000万~1億tが中国向けに販売されると見られる。

 また地元紙は、アナリストの見方として、ValeによるFMG社の株式取得は、Valeにとって事業を多角化するという利益はあるものの、長期的に全株式を取得していくという計画がなければ、戦略的な利益は見出せないと述べている。Valeは多くの負債を抱えており、キャッシュも最小限であることから、ValeがFMG社の株式取得に要する期間は不透明であると見られている。

 なお、今回の提携について、豪州の競争消費者委員会の委員長は調査する必要があると述べた。また、アナリスト達は、中国や欧州の競争当局の懸念も引き起こすだろうとしている。鉄鉱石の海上輸送のシェアは、2016年は、Valeが21%、FMG社が12%、Rio Tintoが24%、BHP Billitonが20%であり、これらの企業で77%を占めるとされている。

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