閉じる

ニュース・フラッシュ

2016年3月23日 バンクーバー 山路法宏

加:環境NGO、BC州の4鉱山プロジェクトにMount Polleyの提言が実行されていないと批判

 2016年3月22日、カナダの環境NGOであるMiningWatch Canadaは、AK州との国境近くに位置する4つの鉱山プロジェクトが、2014年8月に発生したBC州Mount Polley鉱山の鉱滓ダム決壊に関する専門家パネルによる提言に対応しているか評価した報告書「Post-Mount Polley: Tailings Dam Safety in British Columbia」を公表した。

 調査対象となったのは、Red Chris、Schaft Creek、KSM、Galore Creekの4つの鉱山プロジェクトで、いずれもBC州北西部のAK州との国境付近に位置しており、同地域での鉱山開発については、近隣の河川がAK州にも流れ込むことからAK州の住民や環境団体からも懸念の声が上がっている。

 同報告書では、いずれのプロジェクトもMount Polley鉱山と同様に鉱滓は水と共に堆積する設計となっており、専門家パネルの提言を実行していないと批判している。Red Chris鉱山は既に許認可が下りて操業が開始されているために設計変更はできないが、その他のプロジェクトについてはまだ設計段階であり、ベストプラクティス(最善慣行)に順応させる時間は十分あるとして、操業前及び将来の鉱山プロジェクトに対して専門家パネルの提言を採用すること、既存の鉱滓ダムに対してベストプラクティスの厳格な順守を要求すること、ダムの評価においては安全を最優先した場合の経済面は考慮せずに設計と建設に主眼を置くこと、などを規制当局に求めている。

ページトップへ