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ニュース・フラッシュ

2016年4月8日 リマ 迫田昌敏

ペルー:Toromocho鉱山、モリブデン精鉱生産へ検討開始

2016年4月1日付け地元紙によると、Chinalco社(本社:中国)は、Toromocho鉱山(Junin州)におけるインフラ設備改善や、モリブデン加工プロセスに向けた活動の再開を明らかにし、銅とモリブデンの分離プロセスの技術について、中国の専門機関へ試験・研究を依頼する計画を明らかにした。

同社は2015年5月、モリブデンの品質を理由として、同年内におけるモリブデンの湿式製錬・浮遊選鉱プラント建設を見送ることを発表していた。しかし、同鉱山におけるモリブデンの品位(確定鉱量756百万t、Mo 0.020%+推定鉱量784百万t、Mo 0.018%)や現在のモリブデン価格(4月4日現在5.53US$/lb)を考慮して、モリブデンの加工プロセスに関する活動を再開する旨発表した。

一方、同鉱山の銅精鉱にはヒ素が0.5%含まれていることから、2016年には銅生産におけるヒ素の影響を削減する取り組みを行う方針を示した。さらに同鉱山で進行中の拡張プロジェクト(1,320百万US$)に関しては、複数の中国企業に対して設計の改善を依頼している旨明らかにした。本拡張プロジェクトには既に547百万US$が投資されている。同社によれば、同鉱山は2016年に銅精鉱756,000t(銅金属量179,000t)を生産する計画である(2015年実績生産量は銅精鉱763,500t(銅金属量182,288t))。

同社は、2015年の銅の市況はとりわけ改善は見られず、同年下半期の同鉱山の売上高は426.6百万US$だったとしつつ、2016年は中国政府による、より柔軟な経済政策によって銅価格が回復する可能性があるとの見方を示した。

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