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ニュース・フラッシュ

2016年4月11日

カザフスタン:Kazatomprom社の改革

2016年3月16日付け地元報道等によると、カザフスタン国営原子力会社Kazatomprom社のジュマガリエフ会長が、同社改革計画について以下のように語った。

<中国との合弁による燃料集合体生産>

2015年12月、中国との協定に調印し、合弁企業Ulba-FAを設立した。2016年内に設計見積書を作成し、2017年のプラント建設開始、2019年の生産開始、年産能力200tを予定している。製品供給先は中国だが、第三国市場向けに生産を拡大する可能性もある。

当社は将来的にはウラン生産のリーディングポジションを維持するだけでなく、原子力発電所用燃料の生産者とならなければならない。国際企業のノウハウを踏まえ、生産多角化、新知識・技術の導入、雇用創出を行う予定であり、核燃料サイクルの様々な部分を担うことで、付加価値向上による利益増を図る。

今後数年間は生産を大幅に拡大する必要はない。現在、カザフスタンのウランは世界の生産量の40%以上を占めている。

<生産コストの低さの理由>

当社は、ユニークで効率的な低コストのウラン採掘方法を採用しており、ウラン資源の80%を環境負荷が少なく経済的なISL法で採掘可能である。採掘技術の改良、省力システムの導入、経費の最適化、専門家の技能向上に取り組んでいる。

2015年の純利益は350億KZT(カザフスタンテンゲ)となり、生産コストは160億KZT低下した。

<商社設立計画>

商社設立は、マーケティング効率向上のため、変革の一環として講じる手段の一つである。既に現在、当社は採掘したウランを全て、長期契約又はスポット市場で販売しているが、今後、スポット市場はより高く売れる可能性がある。これも商社の主要課題となるが、唯一の課題ではない。当社としては、国産ウランの販売による利益に限らず、世界市場における様々なオファーも検討しつつ利益獲得の可能性を模索する。中国、ロシア、米国の事務所は閉鎖し、商社はスイスに置く。

<経済的付加価値(EVA)>

変革計画の開始により、EVAは169億KZT増加し、マイナス104億KZTとなった。これまで、経費削減、生産コスト削減、非中核資産の処分、ビジネスプロセス・リエンジニアリングに取り組んできており、今後も進めていく。戦略では2025年までにEVAをプラス320億KZTに上げる予定である。

<プロセス自動化(変革の重要分野の一つ)>

パイロットプロジェクトのシチュエーションセンター(子会社の財務・生産データが全て集約されている情報システム)が稼働を開始した。

また、2016年内には事業所の一つに、「デジタル鉱山システム」(生産施設の状況、採掘量、試薬の利用、基準や計画からの逸脱が追跡できるシステム)が導入される予定である。調達分析システムの開発も予定しており、これにより、既存材料を最大限有効に活用でき、新規材料の調達を効果的に計画できる。これらのプロジェクト実施により5年間で47億KZTを節減できる。

<Ulba Metallurgical Plantをベースとする低濃縮ウラン備蓄バンク>

バンクには、4.95%に濃縮され平和利用される低濃縮ウランが貯蔵される。これを必要とするいかなる国も、バンクから入手可能となり、自前での濃縮は不要となる。これは原子力発電所向け燃料製造用の完成品である。バンクには核廃棄物は貯蔵しない。

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