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ニュース・フラッシュ

鉱種:
レアメタル ニッケル
2016年4月27日 ロンドン 竹下聡美

ポルトガル:INSGのニッケル需給予測、2016年に供給不足幅が48.7千tに拡大

2016年4月25日から26日にかけて、ポルトガル・リスボンで国際ニッケル研究会(INSG)が開催され、加盟国政府及び産業界から約60名が参加し、ニッケル市場動向について議論が交わされた。統計委員会では、ニッケルの2015年の実績見込み及び2016年の需給予測が協議され、ニッケル需給バランスについて、2015年10月秋季会合において推計した2015年の供給過剰幅48.9千tを92.8千tに拡大し、2016年には供給不足に転じるとして、供給不足幅についても前回予測値の22.8千tから48.7千tに拡大修正した。

サプライサイドについて、ニッケル鉱山生産量は、2015年は前年比0.1%増の2,182.5千t、2016年は前年比4.1%減の2,092.8千 t、一次ニッケル生産量は、2015年は前年比0.3%減の1,982.8千 t、2016年は前年比3.5%減の1,913.3千tと見通した。インドネシアでNPI生産が伸びると予測する一方で、世界最大のNPI生産国である中国が、ニッケル価格の低迷及びフィリピンからの鉱石調達不足により減産することが影響した。

デマンドサイドについて、一次ニッケル消費量は、2015年は前年比0.8%増の1,890千t、2016年は前年比3.9%増の1,962.1千tと予測した。中国のステンレス鋼生産が2005年から2014年までの年平均成長率21%から2015年には前年比0.6%減まで落ち込み、ステンレス鋼消費を牽引する中国の減速が大きく響くものの、航空産業向け及びバッテリー需要が堅調に推移すると予測した。

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