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ニュース・フラッシュ

2016年5月9日 メキシコ 縄田俊之

メキシコ:鉱業振興信託、鉱業クレジットのために活用される担保物件の代替を検討

2016年4月29日付け業界紙等によると、鉱業振興信託(FIFOMI)のArmando Pérez Gea長官は、現在、鉱業企業が鉱業クレジットの担保物件として鉱山で使用する資機材を充てていることを憂慮し、当該担保物件の代替を検討している旨を明らかにした。

同長官によると、過去8~10年間において総額1億ペソに及ぶ鉱業クレジットの担保物件に関するオークションが実施されたほか、FIFOMI自身も鉱業クレジットを管理している立場上、当該担保物件のオークションに参加しなければならず、これらが一時的とは言え、政府の損出として計上されている。現在、2014年における担保物件に関するオークションの手続きが開始されているが、これら担保物件は資産処理管理サービス(SAE)が保管しているため、新たな鉱業クレジットに充てることができない状態である。このため、これまで担保物件をベースに鉱業企業に対し付与してきたFIFOMIによる鉱業クレジットを、プロジェクトの収益性に応じて優先順位を設定し付与する方式に変更することを念頭に置いて検討を進める。ただし、当該プロジェクトが将来的に生み出す収益に関し、クレジット返済に十分であると言う保証を与えることができるか否か、また、担保物件として流動性に乏しい不動産を充てることが、将来の取り立てにおいて有効であるか否かと言った問題点が挙げられる。

一方、メキシコ鉱山・冶金・地質技師協会のJosé Martínez Gómez前会長によると、鉱業クレジットは申請から付与を受けるまでの保証の認定や手続きがあまりにも多く、また、世界的に見て付与決定までの期間も他の金融機関よりも相当程度長期に亘ることから、鉱業に対する本当の意味でのクレジットは存在しないと言える。

なお、FIFOMIは、2015年において、鉱業企業各社から申請のあった全鉱業クレジット案件のうち、50%に相当する1,228百万ペソを直接クレジットとして配分した。また、現在FIFOMIが保持する不良債権(3か月支払いが滞っているクレジット)は、クレジット全体の1.4%に当たる44百万ペソである。

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