閉じる

ニュース・フラッシュ

2016年5月25日 北京 森永正裕

中国:レアアース輸出量は“量増値減額は減少”傾向が改善の兆し

現地報道によれば、中国の2016年4月のレアアース輸出量は対前年同月比47.5%増の3,696t、対前月比で14.9%減少した。輸出平均価格は対前年同月比49.4%減の6US$/㎏で、対前月比16.7%減少した。史上最低記録となった。

2015年から、中国政府は17年間続いたレアアース輸出割当て政策を廃止し、レアアース輸出を許可し、下半期にさらに輸出関税を廃止していた。それによって、レアアース輸出が増え続けていた。その後、ドル安によって、レアアース輸出が増え、価格下落問題が深刻化した。生産能力過剰や末端ユーザーによる需要不足のため、レアアース価格は下がり続けている。それにレアアースの闇産業チェーンによる通常市場に対する影響も目が離せない。

現在国内のレアアース分離製錬能力は45万t/年に達し、そのうち6社大手集団及び国有資本における生産能力は28万t/年、総生産能力の62.2%を占めている。残り37.8%は国が認めていない闇の産業チェーンである。2015年では、南部地域の闇の産業チェーンによるレアアース生産量は4万tに昇り、非通常ルートからのレアアースは輸出総量の1/3を占めている。

しかし注目されるのは、最近商業的買い上げ備蓄により国内のレアアース価格は、これまでの低迷態勢が変化し、上昇を続けている。今回の商業的備蓄は3期に分けて行われる。

第1期の買い上げ備蓄量は1,300t、その内訳は酸化イットリウム1,000t、酸化エルビウム300tである。第2期の買い上げ総量は1,600t、その内訳は酸化プラセオジム・ネオジム1,250t、酸化ジスプロシウム 250t、酸化テルビウム46t、酸化ユウロピウム54tで、第3期の買い上げ総量は2,600t設定されており、8月31日までに買い上げを完了する予定。商業的備蓄と同時に国による買い上げ備蓄も実施するという噂もある。買い上げ量は15,500t設定される予定。

国による買い上げ備蓄は6社大手集団に対する入札により募集するため、最終的に成功できるかどうか確定していない。いつ実施するのかについても最終的に決定していない。

ページトップへ