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ニュース・フラッシュ

2016年6月10日 モスクワ 木原栄治

カザフスタン:大規模鉱床開発におけるジュニア企業の重要性

2016年6月3日付け地元報道等によると、カザフスタン投資・発展省のトクタバエフ地下資源利用局長が、「カザフスタンの鉱業部門は地下資源利用のあらゆる段階で投資を必要としている」と述べた。

大手鉱業企業は同国に大規模投資を行う用意はあるが、準備の整った投資対象が見つからない。ソ連時代から認定済みの埋蔵量を有する鉱床はあっても、企業には受け入れられない。ソ連式の埋蔵量算定システムは正確・詳細ながら、新たな経済的現実においては競争力に乏しいことが判明したためである(そのためカザフスタンはCRIRSCO基準への移行を図っている)。さらに、鉱床の発見が必要であり、これにはジュニア企業が不可欠である。専門家は、ジュニア企業の90%が投機家ではなく投資家となり、プロジェクトを次段階の地下資源利用に引き渡せる状態にするため最低でも1年を費やすことを期待している。

2017年の新地下資源法採択に伴い、カザフスタンのライセンスは事実上、豪州の現行ライセンスと同じ8種類となる。トクタバエフ局長は、「ライセンス取得手続きの期間は3日間となる。2㎢当たり約115US$を支払い、最低作業計画として1,000MCI(月間計算指標)を納付することになる」としている。

2011~2013年にロシアで大手企業の金生産量が増加したのは、ジュニア企業の働きによるところが大きい。ジュニア企業は探鉱により鉱床を発見し、その後、資金調達力のある企業、専門性が高い企業、大規模鉱床の開発が可能な企業に鉱床を引き渡している。ジュニア企業なくして大手企業の将来は語れない。

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