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ニュース・フラッシュ

2016年6月13日 北京 森永正裕

中国:レアアース国家備蓄の対象9鉱種入札中止か

現地報道によれば、レアアース国家備蓄会議が2016年6月7日に北京で開かれた。午後、入札募集会議が行われ、レアアース国家備蓄の募集対象となる9鉱種の入札は全て中止となった。入札募集価格はそれぞれ、イットリウム2.29万元、テルビウム291.21万元、ジスプロシウム130.45万元、プラセオジム31.93万元、ネオジム26.71万元、プラセオジム・ネオジム26.89万元、ルテチウム432.79万元、ユウロピウム40.35万元、エルビウム17.57万元となっている。募集総量は3,870tである。

レアアース商業備蓄は2回に分けて実施し、備蓄量は2,600tである。今回予定していた国家備蓄の入札募集量は3,870tであり、これは市場の予想と一致している。今回の国家備蓄も2回に分け、商業備蓄と交替で実施される見込み。これは企業と国家備蓄局が検討し妥協した結果である。このほど中止となった入札価格は現在の市場価格と比べ上下があるが、大きな差違はない。現在の市場価格の中では数多くの企業にとってコストが販売価格を上回る「逆ざや」状態になることから、入札募集価格が企業所期の価格と一致しないことが入札中止となった原因と思われる。

今回入札中止後、検討を再開する時期については確定していない。これまでの経緯を見ると、今月中に再開する可能性はない。各関係者の利益に対する相互理解を深める必要がある。

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