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ニュース・フラッシュ

鉱種:
レアメタル ニッケル
2016年8月2日 シドニー 山下宜範

豪:Independence Group、ニッケル価格の上昇を背景に増資

2016年7月27日、ニッケル鉱山等を有するIndependence Group(IGO)社は2億8,000万A$の増資を行うと発表した。このうち2億5,000万A$分は機関投資家に対する第3者割当増資であり、3,000万A$は株主割当増資である。

IGO社は今回の増資により今後の成長に向けて柔軟な資金供給が出来るとしており、具体的には現在開発中のNova-Bollingerニッケル-銅プロジェクトに1億5,000万A$を支出することとしている。IGO社は2015年に同プロジェクトを実施していたSirius resources社を18億A$で買収した。同プロジェクトは93%まで完成し2016年末の生産開始が予定されている。この他、IGO社では、増資により得られる資金のうち、5,500万A$をSirius社買収に係る印紙税等の支払いに充てるほか、Tropicana金鉱山やJaguar亜鉛-銅-銀鉱山の拡張にも充てる予定である。

7月28日付けの地元紙によれば、数週間前にフィリピンが同国内のニッケル鉱山による環境汚染に対し厳重な取締りを行うこととしたため、ニッケルの供給減の懸念が生じ、ニッケル価格が上昇、IGO社の株価も約75%上昇した。IGOはこの状況を素早く捉えて増資を図ったとみられる。なお、2014年のインドネシアのニッケル禁輸措置の際にも、ニッケルの価格は50%押し上げられたが、中国経済の減速により価格は戻り、2015年末まで低価格のままとなっていた。

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