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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2016年8月22日 北京 森永正裕

中国:中央第1期環境保護監督検査が終了、汚染が深刻な非鉄企業を閉鎖へ

現地報道によれば、2016年8月19日までに、中央政府における環境保護監督検査第1期現場監査段階が全部終了した。7月中旬、監査チームはそれぞれ内モンゴル自治区、黒竜江省、江蘇省、江西省、河南省、広西自治区、雲南省、寧夏自治区8省区に入った。現在、生態環境破壊や環境汚染により刑事拘留された者は100人余り、8省区の罰金総額は1億元以上となる見込み。汚染が深刻な企業は閉鎖された。

今回、環境保護監督検査の8省区の対象企業は非鉄金属生産大手で、今後製錬企業と鉱山企業に対する行政指導・閉鎖が実施されれば、業界全体の稼働率は大きな影響を受ける。特に鉛、タングステン、錫、レアアース等業界企業の生産停止率が比較的高くなる見込。

<鉛>

今回検査対象となる8省区の一次鉛生産量は国内総生産量の65%を占めている。公開された資料によると、2016年6月の鉛製錬所の稼働率は64.7%である。現在、環境保護検査後の状況から見ると、7月と8月国内主要原生鉛製錬所の稼働率はそれぞれ56.75%、52.92%に下がり、年内最低を記録した。6月の一次鉛生産量は26.95万t、7月には3.1万tが減少、8月には更に1.5万t減少する見込み。

<タングステン>

タングステン業界は今回の環境保護検査によって最も影響を受けている。関連省区のタングステン企業は、環境保護検査の影響を受け、生産を停止している。APT生産プロセス問題で生産停止または閉鎖へ追い込まれる可能性がある。

<錫>

錫業界では、環境保護検査政策及び設備点検等の影響を受け、雲南、広西、江西地域の製錬生産が停止し、停止率は国内総生産量の45%を占めた。公開された資料によると、現在生産停止または減産している総生産能力は11万t近くに達し、2015年の生産量は約7万tで、国内総生産量の45%を占めている。市場関係者の話によると、多くの錫製錬所による生産停止は現物の供給にプレッシャーを与えていた。これらの状況が続けば、短期間に国内の供給不足問題が深刻化し、価格は継続的に上昇する見込み。

<レアアース>

レアアース業界では、江西、江蘇、広西にある多くの製錬所が、生産を停止している。現在、江西龍南地域にある多くの企業は既に生産を停止し、江蘇地域にある主要企業のうち、江蘇阜寧、常州、宜興及びその他企業も生産を停止した。多くのレアアース製錬分離企業が生産を停止しているため、現物市場も徐々に不足が懸念され始めた。各企業の在庫も残り少ないため、今後レアアース価格は上昇する可能性がある。

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