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ニュース・フラッシュ

鉱種:
レアメタル リチウム
2016年9月8日 メキシコ 森元英樹

メキシコ:加Bacanora Minerals社、Sonora州で炭酸リチウムの生産を模索

2016年9月5日付け業界紙等によると、加Bacanora Minerals社は、Sonora州の自社プロジェクトでのリチウム生産を計画している。計画では、需要が拡大している電子、自動車用バッテリー向け炭酸リチウムを年35,000t供給する。

同プロジェクトは4.5百万tのバッテリーグレードの炭酸リチウム(以下、炭酸リチウム)に相当する資源賦存量が見込まれるリチウム含有粘土鉱物を含むもので、同社は、2016年4月のプレFS調査を踏まえ従来の露天掘りで鉱山を開発することを検討している。

開発は2つのフェーズに分かれており、第1フェーズ(2年間)では年17,500tの炭酸リチウムを生産し、その後、鉱山寿命と推計している20年間は生産規模を年35,000tレベルに拡大する。計画には、メキシコ肥料産業向け硫酸カリウムを年50,000t生産する計画も含まれている。

同プロジェクトの初期投資額は、当初計画の177百万US$から240百万US$に拡大しており、プレFSによると、炭酸リチウムの価格が6,000US$を維持した場合、内部収益率(Internal Rate of Return)は25%に達する。米国地質調査所によると、2015年の同平均価格は6,400US$であったが、炭酸リチウムは、電気自動車用を中心に需要が近年急増しており、同価格は続伸するとの予測がある。

同社は、プレFS調査を2017年第1四半期に終了させる見込みで、鉱化を確認するためのボーリング調査の実施を予定している。現在、アジア向けに炭酸リチウムのサンプルを提供するためにパイロットプラントの改修を行っている。同プロジェクト実施に係る資金面では、銀行、投資家と社債、株式、プロジェクトファイナンスなどを混合した資金調達方法の議論を続けている。

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