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ニュース・フラッシュ

2016年9月9日 リマ 迫田昌敏

ペルー:Cementos Pacasmayo社、セメント事業とリン鉱石プロジェクトを分離

2016年8月22~29日付け地元メディアによると、Cementos Pacasmayo社(本社ペルー)は、Fosfatos del Pacífico(FOSPAC)リン鉱石プロジェクト(Piura州)を、同社主力のセメント事業から分離することを決定した。同社の同プロジェクトの権益は、新会社FOSSAL社に移される。FOSSAL社は、同プロジェクトの70%の権益を保有し、残り権益30%は、三菱商事(株)子会社MCA Phosphates PTE社が引き続き保有する。Cementos Pacasmayo社の既存株主はFOSSAL社の普通株式0.20株とCementos Pacasmayo社の普通株式0.80株を受け取る。また、Cementos Pacasmayo社はFOSSAL社に現金40百万ソーレス(約12百万US$)を譲渡する。

Cementos Pacasmayo社のNadal社長によれば、推定総資本支出831百万US$(報道数値)とされる同プロジェクトの投資額の半分を債券発行により調達する計画で、パートナーを模索するため銀行と契約した。さらに、年末までに同社が持ち株会社となってFOSSAL社をリマ証券取引所に上場させる考えを示した。これらの計画は、9月26日に予定されているCementos Pacasmayo社の株主総会で決議される。同社長は、セメント事業とリン事業の相乗効果は少ない一方、両者とも手堅い事業であるとし、事業分離は、双方にメリットであり、それぞれ完全にポテンシャルを発揮することができるようになるとの見方を示した。リン鉱石の価格は過去5年間でほぼ半分に下落し、7月には115US$/tであったが、同社長は、今後、人口増加や、単位人口当たりの農地の減少により、肥料の需要は拡大し、リン鉱石価格も上がると予測した。

Golder Associates社の調査によれば、FOSPACプロジェクトは、確認埋蔵鉱量108.1百万t(平均P2O5品位17.8%)とされたが、プロジェクトを進めるFOSPAC社は、推定鉱量546.1百万t(平均P2O5品位30.4%)とし、20年とされているマインライフを大幅に伸ばすことが可能と考えている。FOSPAC社によると、プロジェクト建設には4~5年を要し、年間生産量2.5百万t、操業コスト93.8US$/t(報道数値)を見込んでいる。また、30年間の港湾使用を含む許認可の大半を取得済みであるという。FOSPAC社の権益30%を保有する三菱商事(株)は、20年間、年2百万tのオフテイク契約を締結している。

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