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ニュース・フラッシュ

鉱種:
亜鉛
2017年1月3日 メキシコ 森元英樹

メキシコ:2016年メキシコ鉱業

2016年12月末、地元紙等は2016年のメキシコ鉱業は、新たにメキシコ鉱業に参画した企業(プレーヤー)がある反面、撤退したプレーヤーもある浮き沈みの年であったと報じており、概要は以下のとおり。

  • 新しいプレーヤーの中で最もインパクトのあった事案としては、加Torex Gold(本社:トロント)が保有するEl Limón-Guajes(Guerrero州)鉱山が商業生産を開始したことであり、同鉱山は2017年の金生産目標を383,000oz(約11.9t)にまで拡大するとしている。同社はメキシコ第5位の金生産企業となり、また、El Limón-Guajes鉱山はメキシコにおいて生産コストの低い鉱山に位置付けられている。
  • 米Hecla Mining社は、2015年末にSan Sebastián銀・金鉱山において、約10年振りにメキシコでの鉱業活動を再開させた。同鉱山の2016年の銀生産量見込みは4.35百万oz(約135t)と大型鉱山ではないものの、2016年第3四半期の銀生産コストは4.03US$/oz(副産物である金生産コストを差し引いた金額)と生産コストが非常に低い鉱山に位置付けられている。なお、同社は鉱山寿命の延長を発表している。
  • Premier Gold Mines社は、2016年10月に加Yamana Gold社からMercedes金・銀鉱山(Sonora州)を買収しメキシコ鉱業に参画した。同鉱山の金品位は非常に高く、最新の調査結果で算出した資源量は403,000oz(約12.5t)にまで上昇している。
  • 撤退するプレーヤーとしては、前述のMercedes鉱山を売却したYamana Gold社の他、加New Gold(本社:バンクーバー)はCerro San Pedro(San Luis Potosí州)鉱山の操業を2016年第2四半期に終了させ、既存鉱石による処理プロセスのみを実施することを発表、Nyrstar社はCampo Morado亜鉛鉱山(Guerrero州)の売却を検討中、さらに、加Aurcana(本社:バンクーバー)は、2016年1月の債務整理の一環としてLa Negra銀鉱山の操業を停止し、メキシコ鉱業からの撤退することを発表している。
  • 2017年以降に本格的な生産プロセスに入るプロジェクトとしては、Fresnillo社が2016年第2四半期に投資額515百万US$を発表したChihuahua州とDurango州の州境に位置するSan Julián金・銀プロジェクトがあり、本プロジェクトは、2017年に商業生産の第2フェーズに入る。また、小規模鉱山ではあるが、Avino Silver & Gold Mines社は、Avino銀・金鉱山の生産を開始し、加Santacruz Silver社(本社:バンクーバー)は、2016年10月にVeta Grande銀鉱山の商業生産を開始している。
  • 加Goldcorp社が保有するメキシコで最も大きな鉱山に位置付けられるPeñasquito金・銀鉱山の生産量が減少している。しかし、2017年には品位の回復、Los Filos鉱脈の生産開始が予定されていることから生産量は回復すると考えられる。
  • Fresnillo社が保有するHerradura金鉱山、Saucito多金属鉱山、San Julián金鉱山の生産量増も見込まれている。また、Industrias Peñoles社が保有するRey de Plata亜鉛プロジェクトは2018年の生産開始、Frisco社のTayahua銅プロジェクト(Zacatecas州)は2017年の商業生産を見込んでいる。
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