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ニュース・フラッシュ

鉱種:
レアメタル タングステン
2017年4月24日 モスクワ 黒須利彦

ロシア:タングステン原料に対する輸出関税のモラトリアム延長を労組が要望

2017年4月11日付の地元報道等によると、ロシア鉱業製錬労働組合の沿海地方支部は、タングステン鉱石及び精鉱の10%輸出関税に対するモラトリアム延長の恒久化を要望した。沿海地方支部長は、「4年間適用された関税は2016年5月25日付政府決定第455号により廃止されたが、2017年6月1日から再び適用され、これにより、まだ採算ぎりぎりで踏みとどまっているタングステン採掘企業は閉鎖の危機にさらされることになる」と述べている。
同支部長によると、輸出関税適用期間中にロシアのタングステン精鉱生産はほぼ半減した。関税モラトリアムの施行により、Primorsky採鉱選鉱コンビナート(沿海地方)とNovoorlovsky採鉱選鉱コンビナート(ザバイカリエ地方)は操業を維持できた。同支部長は、「この二社は企業城下町を形成しており、社会的に重責を担っている。関税は精鉱生産企業にとって直接の損害である。関税適用期間中、国庫はPrimorsky採鉱選鉱コンビナートからの税収減で約12億ルーブルを失った。関税により、企業が地質調査や新規坑内施設建設に投資する可能性が制限され、製品生産50%減という結果を招いた」としている。
沿海地方では、Primorsky採鉱選鉱コンビナートのほか、Lermontovsky採鉱選鉱コンビナートもタングステン鉱石の採掘・選鉱を行っているが、同社は2016年10月、原料資源の枯渇と新規鉱床開発向け資金の不足により操業を停止した。

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