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ニュース・フラッシュ

2017年9月22日 シドニー 吉川竜太

豪:BHP、気候変動問題で異なる見解を持つ鉱業団体からの脱退を株主から求められる

 2017年9月19日付の地元メディアは、BHPの株主でもある倫理的投資グループが、BHPの気候変動に対する見解に反する主張をする鉱業団体から脱退することを求める決議を同社の株主総会に提出するのに対し、BHPが他の株主に対して決議を否決するよう求めていることを報じている。BHPは地球温暖化の存在と気候変動を一定のレベルで食い止めるべきだとの見解を長年持っており、豪州政府に対してカーボンプライシングやクリーンエネルギーターゲットの導入を求めていたが、一方でカーボンプライシングの排除や新しい石炭火力発電所の建設を求める豪州鉱業協会の会員でもあるため、倫理的投資グループはBHPの見解に反する動きをする鉱業協会からの脱退を求めている。BHPの取締役会は、本決議の一部に関しては支持できるものの、全体としては企業の利益に反するとして株主に決議に反対することを求めている。文
 一方、BHPの豪州鉱物資源セクターの責任者であるMike Henry氏はメルボルンで開かれた昼食会において、BHPが豪州で支払っているエネルギー関連費用は年間総額1.6bA$であるが、そのうち300~350mA$は豪東海岸の電気料金で過去12か月のうちにほぼ2倍となったこと、2016年にSA州で発生した大規模停電によりOlympic Dam鉱山が操業停止に追い込まれたことで105mUS$の経済的損失が生じたことを明かし、電力価格の上昇と供給の不安定化は豪州におけるビジネスの競争力を損ない、将来の投資を脅かすものであると発言した。

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