閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
亜鉛
2017年11月1日 メキシコ 森元英樹

メキシコ:2017年下期以降のメキシコ鉱業プロジェクトの動向

 2017年10月26日付け業界紙は、ここ数週間において生産を開始した一連のメキシコ鉱業プロジェクトを紹介している。中でもFresnillo社のプロジェクトが注目であり、515mUS$を投資しているSan Julian 金・銀鉱山の第2フェーズ、及び54mUS$を投じた。
 小規模多金属及び貴金属プロジェクトがある。また、これらのプロジェクトの年間当たりの総生産量は、金5.3t、銀373t、鉛10千t、亜鉛25千tとなることが見込まれている。
・San Julian鉱山(Fresnillo plc、Chihuahua州)
 2017年第3四半期の発表資料によると、San Julian鉱山の工事は、当初計画していた工程を終了し、投資予算内の範囲で第2フェーズを行い終了の目途が立っている。これは、2016年7月に商業生産を開始したヒープリーチング金・銀抽出プラントの操業開始に加え、第2フェーズである粗鉱処理量能力6千t/日浮遊選鉱プラントが第3四半期には稼働を開始できる状態になったことを意味する。2017年第3四半期の同鉱山の生産量は金730kg、銀108.9tであり、同鉱山の2017年の生産量は、金2.0t、銀360.8tと推計されている。
・San Agustin鉱山(加Argonaut Gold社、Durango州)
 加Argonaut Gold社は、2017年10月1日からSan Agustin鉱山の商業生産を開始した旨発表した。同鉱山はDurango州で操業するEl Castillo金鉱山と一体で操業され、年間金換算生産量2.5tが期待されている。なお、当初計画では42万US$の投資額が予想されたが20%以上削減し工事が終了した。
・Campo Morado多金属鉱山(加Telson Resources社、Guerrero州)
 加Telson Resources社は、ベルギーNyrstar社から買収したCampo Morado鉱区のG-9鉱山の運営を開始したことを明らかにした。操業再開時1,400t/日からスタートする粗鉱処理量は、6~9か月後には2,500t/日に拡大する。なお、再開時は、高品位の金・銀を含有する多金属鉱床(鉛、亜鉛、銅を含有する)に焦点をあて採掘する。
・San Rafael鉱山(加Americas Silver社、Sinaloa州)
 加Americas Silver社は、2017年10月、18US$を投資したRan Rafael鉱山から最初の精鉱を搬送したとことを明らかにした。同社は、同鉱山を2017年11月からSinaloa州のCosala町郊外に位置する浮遊選鉱プラントに粗鉱を供給する唯一の鉱山として、集中的に稼働させる予定である。同鉱山は、年生産量、銀31t、鉛10千t、亜鉛25千tが期待されている。
・Mulatos鉱山La Yaqui鉱体(加Alamos Gold社、Sonora州)
 加Alamos Gold社は、2017年9月、13.8mUS$を投資した第1フェーズであるMulatos鉱山のLa Yaqui鉱体から金12.8kgを生産したと発表した。同鉱床からは、低コストで年間金生産量778kgを見込こんでいる。さらに、同社は、La Yaqui Grande鉱床の開発とMulatos鉱区において他の鉱床の発見に向けた探鉱を進める予定である。
・その他プロジェクトの展望
 2017年末に開発が予定されているプロジェクトには、総投資額275mUS$の加Pan Amerian Silver社が保有するDolores鉱山及びLa Colorada鉱山の拡張、2018年のプロジェクトには、Peñoles社の亜鉛、銀、銅及び鉛関連プロジェクト、155mUS$の投資が予定されているFresnillo社のFresnillo鉱山及びSaucito鉱山におけるパイライトリーチングプラント建設プロジェクト、更に、La Herradura鉱山の第2リーチングプラントの建設プロジェクト、加Hecla MIning社が保有するSan Sebastian 鉱山の鉱山寿命延長プロジェクトなどがある。

ページトップへ