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ニュース・フラッシュ

2017年12月12日 メキシコ 佐藤すみれ

グアテマラ:ロイヤルティ引き上げ議論が続くも、国内鉱業の先行きは不透明

 2017年12月7日付け地元紙は、エネルギー鉱山省がロイヤルティ引き上げのため改正法案を議会に提出した旨報じている。現在、グアテマラ鉱業法に定められているロイヤルティ率はチリやペルーと比べ大幅に下回り、法律で定められた売上高の1%のロイヤルティに加え、ボランタリーなロイヤルティ4%乃至5%を上乗せすることとなっている。エネルギー鉱山省は、同法制度の現状と地元コミュニティとの問題を抱えてきた。ロイヤルティに関し、過去に10%への引き上げが議会で可決されたものの、最終的には最高裁判所により改正法案が無効と判断された経緯がある。
 今後は、同パーセンテージの改正に関する審議が継続されるが、Escobal鉱山を保有する加Tahoe Resources社は、現在の1%が5%まで引き上げられたとしても問題なく支払いが可能であると述べている。また、過去に議論された10%という率は、投資を遠ざける懸念がある。
 さらに、同国が抱える問題は、ロイヤルティ率の引き上げの議論だけではない。グアテマラは世界鉱業投資有望国ランキングにおいて104か国中88位と判断されている。今年、加Tahoe Resources社が保有するEscobal鉱山では、事前協議の問題に端を発した操業停止問題が起こったことから、2018年は順位をさらに後退させる可能性がある。現在、同鉱山で発生している道路封鎖、及び鉱業ライセンス差し止め問題が早期に解決されたとしても、同鉱山で発生した問題は、投資家に対し、グアテマラ鉱業のマイナス・イメージを植えつける結果となった。現在、加Bluestone Resources社は、同社が保有するCerro Blanco金プロジェクトのFS調査を進めているが、今後は、グアテマラの鉱山分野の成長は停滞する可能性がある。

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