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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ミネラルサンド
2018年1月10日 シドニー 吉川竜太

豪:WA州Thunderbirdミネラルサンドプロジェクトに関し、伝統的土地所有者の訴えが豪連邦裁判所に認められ、採掘権認可が遅延する見込み

 2017年12月21日付のメディア報道によると、豪Sheffield Resources社がWA州で推進中のThunderbirdミネラルサンドプロジェクトに関し、同プロジェクト地域の伝統的土地所有者が、同社による先住権交渉の方法が「誠実な交渉」実施を定めた先住権原法に反するとして提訴していた問題で、豪連邦裁判所は12月20日、伝統的土地所有者の訴えを認める判断を下した。この問題は、先住権交渉が行き詰まった際に土地利用者側が、先住権合意無しでもプロジェクトを進行させることが可能となる裁定(future act determination)の審議を国家先住権委員会に対し申請した場合、6か月を過ぎて以降は「誠実な交渉」を実施する必要がなくなるとの解釈に基づいて、Sheffield Resources社が事前合意に反して個々の伝統的土地所有者との接触を図ったことに対し、伝統的土地所有者側が誠実な交渉に反する行為として提訴していたもの。豪連邦裁判所は伝統的土地所有者側の訴えを認め、土地利用者は先住権交渉が継続する限り、「誠実な交渉」を実施する必要があるとの判断を示したものである。この判断によりThunderbirdプロジェクトへの採掘権認可が遅れる見込みであるが、Sheffield Resources社は豪連邦裁判所の判断は「法律的議論」であり採掘権の認可が遅れる以外には同プロジェクトへの深刻な影響はないと発表した。一方、伝統的土地所有者側の代表者は今回の豪連邦裁判所の判断に対し、土地利用者側が先住権交渉中は無条件に「誠実な交渉」を実施しなければならないことが明確となった画期的な判断であると評価し、Thunderbirdプロジェクトに対して鉱山開発に必ずしも反対する立場ではないとしながらも、伝統的土地所有者達は真の自由意志と十分な事前周知に基づいた合意に至る必要がある、とコメントした。

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