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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ニッケル
2018年1月24日 モスクワ 黒須利彦

ロシア:Norilsk Nickel社、新技術によるニッケル精錬を開始

 2018年1月9日付の地元報道等によると、Kola MMC社(Norilsk Nickel社傘下)は、2017年12月末、ニッケル電解プラントの新規電解槽における第一フェーズ施設の操業を開始した。これは、ニッケルアノード溶錬を伴わない高効率の電解採取工程導入プロジェクトの一環であり、代わりの製品原料となるのは管状炉で製造するニッケル粉である。
 これまでは、可溶性アノードを利用する工程は、毎回使用後に分解・洗浄が必要なため時代遅れで手間がかかる上、電解プロセスで金属損失が生じる。新たに活用する電解槽では、電解ニッケル生産に不溶性アノード(利用期間5年間)を使用する。電解槽自体のアノード設置容量が大きく、洗浄も不要であり、貴金属・非鉄金属の損失もない。
 最新技術の導入により、操業コストと生産過程における金属損失の削減、品質向上、環境への影響低減が可能となる。ニッケル生産工程からアノード用アーク電気炉を排除することで、二酸化硫黄とニッケル粉塵の排出量が減少する。ニッケル電解プラントの電解槽全476基が電解採取工程に順次移行する。Norilsk Nickel社によるKola MMC社のニッケル生産近代化投資は200億RUB(ロシア・ルーブル)以上である。

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